sex on the beach

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僕は本当に付き合ってるのだろうか。

何度も何度も考えてしまった。

ちょうどそんな時期にもう一つの事件が起こっていた。

とある日曜日のこと。野球部の試合に僕は行っていた。

中3の先輩たちもようやく引退してくれてやっと中2中心での試合なのだ。

僕は野球部の中では一番足が速く、力も一番。だけどフライをとるのが大の苦手だった。

そんな僕はレギュラーではなくベンチで出番を待っているという状態だった。

チームは2点差で負けていて終盤を迎えていた。

ランナーは2塁3塁と一打出れば同点逆転とビックチャンス。

打席には守備は上手いがバッティングはダメな奴。

監督は立ち上がり、代打を審判に要請。

僕の体は燃え上がっていた。緊張など感じる隙さえなく、頭の中はホームランのイメージしか湧いてこなかった。

「代打、山口」

監督の声が響き渡る。

why?

なぜなんだ。なぜ山口。なぜ一年を出す。

次の日の練習に僕の姿はなかった。

その次の日もその次の日も。

それから数日のこと。

僕はグランドに戻ってきた。野球部のグランドのすぐ隣にあるサッカーグランドに。

野球部の連中は目を丸くして僕を見てた。

why?

野球部で鍛えた下半身はすぐさまサッカー部活かされた。

僕は輝いていた。誰よりも輝きを放っていた。

第二の人生をのせたボールは大きく空へ舞い上がったんだ。

舞い上がりすぎたボールを追いかけグランドの隅にボールを取りに行くことも幸せだった。

あの時もそうだった。

勢い余ったボールはグランドの隅に転がって行った。

導かれるようにそのボールはブラスバンド部の練習場まで転がって行った。

ボールを追いかけるその先には彼女がいた。

学年一かわいくてフルートが得意な石原さん。

ボールを追いかけているのか、石原さんをめざして走ってるのかわからなかった。

その距離はどんどん縮まっていく。

なにを話せばいいのかわからない。ボールを取って練習の邪魔にならないように立ち去るのがベストなのか。

飛びつくのがベストなのか。

「今日、一緒に帰ろう」

彼女からの不意の問いかけだった。

これがベストだった。

今から14年前、Jリーグ発足の1年前の出来事。

 

 

 

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