sex on the beach
高校野球部にとっての3回戦目の朝。
僕にとっての2回戦目の朝である。
僕はこの日、攻めた。
鮎川さんといつも一緒に来ている女の子から入っていこうと思った。
その女の子が誰だったのか、どんな顔をしてたのか、今現在の僕の記憶には全くない。
ただ、その子を利用して鮎川さんへ話しかけれることができたことの記憶がある。
入り込みは自分が想像してたよりスムーズだった。
気がつけば、鮎川さんと記憶にない女の子の間に僕がいるという形をつくっていた。
そして、緊張全開にも関わらす、僕は話しまくった。
高校の先輩たちがグランドで頑張っている。
僕はスタンドで頑張っている。
でも、しっかり、僕も応援していた。勝ってくれないと僕も次に進めないからである。
そんな、自分勝手な応援のかいもあり、高校野球部はまた勝ってしまった。それも最終回に逆転するというドラマチックに勝ってくれた。
鮎川さんは野球部の勝利を喜んだ。そのうれしそうな顔がかわいくてしかたがなっかた。
そのニヤついた自分の顔を隠すためにも僕も野球部の勝利を喜んだ。
その日の帰り、坂本君がナイスな提案をしてくれた。
みんなでボーリングに行こうというのだ。
もちろん、僕は鮎川さんを誘った。鮎川さんもそれを快く受けてくれた。
(「ナイス、坂本君」)
ボーリングをしたり、ゲームをしたり、ジュースを飲んだり、楽しかった。
どんどん、自分が大人の階段を上っている気がした。
そして、気がつけば、僕と鮎川さんは一緒に遊んでいる。
そして、人生初のカラオケへ鮎川さんを誘った。
当時は今のようなカラオケボックスも少なく、ボーリング場に畳一枚分の個室があり、その中にカラオケの機械があって
100円で一曲歌うという形だった。
二人っきりになりたくて入ってはみたものの、人前で歌うことなんて初めてだし、それもいきなり、好きな人の前なんて。
男になってやる、そう心に誓い、僕は100円を投入した。
♪あ~夏休み/TUBE
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