tourism
土曜日、アクロス福岡前の中央公園にて開催された「京築フェア」に参加し、豊前海産の牡蠣を焼いてきました。
用意した牡蠣は30kgで、これを2個100円で販売しました。
イベントは11時に開始し、ひたすら牡蠣を焼き続け、12時すぎには完売。
価格も安かったし、土曜日の昼ということでお客さんが多く、行列が絶え間なく続きました。
あまりにも忙しかったので、お客さんの反応や外の様子が全然つかめませんでしたが、反応は良く、リピーターもいたらしい。
お客さんに一番近いところにいるはずの販売員がマーケティングできなかったらダメですな。
福岡県の麻生知事が牡蠣テントを覗きに来られたのですが、その30秒ほど前に牡蠣が売り切れてしまいました。。。
タイミング悪ぅ。
第3回 観光勉強会開催のお知らせ
●テーマ 『これからの「観光」に求められるものとは』
村上教授には、観光庁の設置や広域観光圏の推進、経済情勢・ニーズの変化など最近の観光を取り巻く動きと、観光事業者や市民、自治体に求められる発想の転換、技術革新といったテーマについてお話ししていただきます。
勉強会後は、懇親会等も開催する予定ですので、お気軽にご参加ください。
●講師
立教大学観光学部教授 村上和夫氏
●日時
12月12日(金)
18:30~20:30 勉強会
20:30~ 懇親会
●会場
㈱よかネット会議室
福岡県福岡市博多区中洲中島町3-8 福岡パールビル8F
※会場の都合上、先着20名までとさせていただきます。
●参加費無料
●お問い合わせ先:㈱よかネット 原啓介
TEL:092-283-2121 E-mail:harakei@yokanet.com
第2回 観光勉強会開催のお知らせ
●テーマ『海外訪問客の観光行動や実態について』
政府に「観光庁」ができ、各自治体でも観光施策の重要性が高まっています。リゾート開発の時代以来しばらく遠のいていた、人々の関心が近年再び観光へと向かいつつあります。
そこで今回、九州産業大学観光産業学科千相哲教授をお招きし、『観光勉強会』を開催します。
観光について、それぞれの現状、問題点について気軽に相談できる場になればと考えています。
勉強会後は、懇親会等も開催する予定ですので、お気軽にご参加ください。
●講師
九州産業大学観光産業学科教授 千相哲氏
主に観光開発、地域開発、ボーダー・ツーリズム研究に従事。
●日時
10月31日(金)
18:30クA群0:30 勉強会
20:30クA掘 〆・堂・
●会場
ク東C茲・優奪伐餤勅次・
福岡県福岡市博多区中洲中島町3-8 福岡パールビル8F
※会場の都合上、先着20名までとさせていただきます。
●参加費無料
●お問い合わせ先:株よかネット(原、山辺)
TEL:092-283-2121 E-mail:harakei@yokanet.com
日曜日に、ベロタクシーを運転してきました。
今回参加したのは、「博多情緒めぐり」というまちあるきイベントです。
そのコースの一つとして「ベロタクシーに乗って走る博多海物語コース」があって、櫛田神社→住吉神社→東長寺→ベイサイド→明治通り周辺の菓子屋
といったスポットを回りました。
このコース、一周するのに2時間半かかるんですが、それを一日二回走ります。
日頃怠けている僕にとっては結構ヘビーです。
しかも都会を走るのは初めて。
さらに自転車に乗ること自体、結構久しぶりでして、一抹の不安はありながらも「電動アシストを使いまくれば何とかなるかな」なんて考えていたんです。
そして朝9時に現場に集合すると、なんと電動アシストがついてないではありませんか!!
バッテリーのメンテも大変だし、重いから取ったんだと…。
ドライバーの皆さんは日頃鍛錬しているから必要ないんでしょうが、僕は素人ですよ!
基本楽天的な僕でも、これにはかなり引いた(笑)
「無理です」と言おうかとも思ったけど、もう一日中予約で一杯になってしまっているので、後には引けず。
先頭を走るベテランドライバーのハギさんに「手加減してください、お願いします」と泣きごとを言ってから出発しました。
コースの最後の方は、お客さんに「徒歩の……方が……早い……ですねぇ」なんて自虐的なコメントを息も絶え絶えに言いながら本当に限界間際。
走り終わると汗だくでした。
「いざとなったらお客さんに押してもらうしかないか…」と思っていたのですが、何とかついて行くことができました
ベロタクシーの車体は120クA訓30㎏。
乗員は僕とお客さん二人の合計三人で、大体170クA訓80㎏なので、合計300㎏です。
これを人力のみで5時間近く漕ぐ。
その結果、予想通りの筋肉痛。
ですが、お客さんの評判は上々でした。
イベントの事務局曰く「ドライバーさんたちの対応も、コースも最高でした。」って言われたらしい。
頑張ったかいもあるってもんです。
しばらくリハビリします。
西日本新聞朝刊 2008年10月12日
「博多情緒めぐり」始まる ベロタクシーが初登場 普段と違う目線で楽しむ 福岡市
秋の博多部の街歩きを楽しんでもらうキャンペーン「博多情緒めぐり」が11日、始まった。3年目の今年は、屋根付き三輪車「ベロタクシー」に乗る散策コースが初登場。秋空の下、20人の参加者は早速、延べ10台に分乗して楽しんだ。ベロタクシーのコースは「海物語」がテーマ。櫛田神社を出発し、鎌倉時代には海岸線だったという住吉神社や東長寺、ベイサイドプレイスなどを、ガイドの説明を聞きながら2時間余でゆっくり回る。母親と参加した会社員石坂明子さん(34)=篠栗町=は「乗るのは初めて。普段と違った目線で博多の魅力を見つけたい」と乗り込んだ。
キャンペーンは11月16日まで。今月23日以降に順次始まるほかの8コースはいずれも徒歩で、「黒田如水、長政の菩提(ぼだい)寺」など多彩なテーマが設定されている。
週末は家族3人で湯布院に行ってきました。
今回泊まったのは親戚が努めている企業の保養所で、一泊一人1000円で泊まらせてもらいました。
2潤オ3家族で泊まるのがちょうど良いくらいの広さで、由布岳と湯布院盆地を望むなかなかのロケーション。
食事はもちろん付いていないので、湯布院インターを降りたところの道の駅で豊後黒豚を買い、由布院駅近くにあるJAの直売所でどんこ椎茸と春菊を買い込み、鍋にして食べました。
ポン酢は馬路村のポン酢を家から持ち込みです。
椎茸は、肉厚で香りが良く、最高に美味しかった。
椎茸を網焼きし、かぼすと塩を振ってかぶりつく。しあわせ。
次の日は、湯の坪街道をちょいと散歩。
ちょうど、JR九州ウォーキングが開催されていたので、中高年の夫婦や女性グループが多かったようです。
昼食は街道から少しはずれたところにある「花野そば」へ。
昨年からうちの会社が由布市の景観計画の仕事をしていて、センパイがしょっちゅう湯布院に行っているので、良いお店をいくつか聞いていたのでした。
ここは湯布院の有名旅館、「玉の湯」の元料理長が出したお店で、細打ちのおそばです。
出汁が上品で、おそばも歯ごたえが良く、こりゃオススメですぞ。
ところで、この湯の坪街道沿いのお店は “湯布院外資本”が多く、大きな看板や派手な色の建物が建ち、街なみの乱れが指摘されています。そのことも関係しているのか、観光客の入込は平成15年の400万人をピークに微減しているようです。
湯布院の観光地づくりの軌跡は、中谷健太郎さんら数人のリーダーが牽引してきたという話を聞くことがあります。
今年、その次の世代のリーダーの方々が中心となって湯の坪街道沿いの景観のルールがつくられ、市全体の景観基本計画を現在策定中とのことですが、景観の保全・誘導をきっかけとして今後湯布院のまちがどう変化していくのか、観光客の動向はどうなるのか、注目です。
鮨屋台からの帰りがけ、国道495号沿いにある道の駅むなかたに行ってきました。
ここは4月半ばにオープンしたばかり。木造平屋建てで、敷地面積約13,700㎡。
市商工会と観光協会、農協、漁協等が出資した「まちづくり宗像」という会社が運営していて、新聞によると、国と市が約6億5000万円を投じて整備したそうな。
噂では「ものすごい客数」だと聞いていたが、実際に行ってみると、福岡方面から495号を通って道の駅むなかたに向かう車列は大渋滞。30分くらいはノロノロ運転が続いたでしょうか。
やっとこさ中に入ると、案の定スゴイ人の数。レジが6台あり、買い物客がカートに品物を乗せて移動するさまは、まるでスーパーマーケットのよう。午後3時という少し遅めの時間に行ったせいか、棚はスッカラカンで、醤油やみそなどの加工品やお菓子の他は、キャベツやタマネギといった重量野菜しかない。葉物はみごとに売れてました。
続いて魚コーナーに移ると、魚売り場の面積は広く、全体の約3割くらいはあったでしょうか。でも、ここもメカブ以外はほとんど売り切れ、棚はスッカラカン。魚は買えませんでしたが、魚の加工コーナーがあって、買った魚を3枚におろしてくれる。
ちなみに肉はあんまり普通のスーパーと変わらんような肉が売ってるせいか、けっこう残ってました。
オープン効果もあって、本当にびっくりするくらいの大人気です。休日は特に、午前中に行くべきだと痛感。レジのおばちゃん曰く、多いときはレジ通過で3000人、一日約10,000人の入り込み客があるそうな。売り上げは平均500万円らしい。ものすごい売れ行きです。
施設的には、観光情報コーナーに案内員が2名、モニターやタッチパネル等があり、充実してると思いましたが、あまりの来客の多さにマップやパンフレットを切らしており、入手できず。
直売所に併設したレストランは、地元企業20社程で共同出資した「株式会社玄洋むなかた」が運営しているそうですが、既に品切れで、閉店状態。巷の道の駅併設のレストランは地元料理のバイキングが多いなか、ここは魚の煮付けなど、小皿料理を一品売りしています。
とにかく人が多く、予想以上の来客でテンヤワンヤって感じ。生産者の追加募集を行うかどうか、考えどころでしょうが、オープン特需が過ぎてからどうなるか見物です。今度は平日行ってみよう。
この後、同じ495号沿いの直売所「あんずの里」にも行ったけど、ここも品物はほとんど無し。
相乗効果なのか…。
今日は、前々から是非参加したいと思っていた「イデア塾」へ出席。
今回で11回目だそうで、ゲストはアレックス・カーさん。アレックス・カーさんと言えば、日本人よりも圧倒的に日本の文化・美に詳しい東洋文化研究者。現在は、京都の古民家の再生事業も手がけておられます。情熱大陸にも取り上げられていたそうですね(僕は見逃しましたが…)。
会場は博多区冷泉にある旅館「鹿島本館」。大正~昭和初期に建てられたそうで、この建物がまた素晴らしかったです。
講演のテーマは「美しい日本を次の世代に」ということで、以下、アレックス・カーさんのお話
自分が初めて日本に来たときは、美しい山、緑、霧、民家、田畑など、夢の世界のような光景が広がっていたが、公共工事や護岸工事で美しい自然は失われ、アスファルト、コンクリート、電線だらけの醜い景観になってしまっている。欧米では、地域独自の文化や景観を損なうような工事に対して、必ず住民が反対する。住民が責任と誇りを持って残してきた。しかし、日本人は学者・マスコミ・住民、皆が声を上げることが少ない。なぜ反対しないのか、不思議に思う。
少し前は、日本に失望していたが、日本にはまだ美しいものが残っており、これをなんとか守っていこうと思っている。
日本の田舎を救うには観光しかないと思っている。ただ補助金を入れてカタチを残すだけではダメで、それを残し、受け継ぐプロセスがビジネスとして成り立つことが大事。
京都の町家の再生も、ビジネスとして取り組んでいる。町家を修復した後、どう使っていくかというプランが重要。観光には計り知れないパワーがある。
自分の住んでいる地域に無関心ではどうしようもない。愛着を持ち、変なものが造られることに対して「嫌だ」という思いを持つことが必要。
講演会では、アレックスさんが美しいと思う景観・醜いと思う景観や、再生した古民家などの写真を見せて頂きながら進められました。特に、東洋美術の収集家、書家としても有名なアレックスさんが手がけた古民家は、インテリアや照明の使い方、美術品のレイアウトがとってもお洒落でした。全世界から宿泊客が訪れているそうです。
色々な地域を回っていると、古い建物で、価値がある建物だったのにもかかわらず、維持していくことができなかった、開発の圧力がかかったなどの理由で、取り壊されたり、朽ちていくケースが本当にたくさんあります。文化財指定されるくらいのレベルだったり、建物の価値を周辺の人々が認め、何とか残そうという気運が盛り上がった場合は様々な支援策があるけれど、その動きが起きなかったばあいは、個人の財産ではどうにもできず、やむなく手放す・取り壊さざるを得ないというのが現状。
僕が大好きな熊本の上乃裏通りには、古い建物を活かしたお洒落な飲食店が建ち並びますが、熊本には山野潤一さんという方がおられたので、あんなにステキな通りが生まれたんだと思います。もし山野さんのような方がいなかったら、あのお洒落な店舗のもとになった建物は、多分取り壊されていたんじゃないかな…。
いま関わっている仕事で、各地域の文化資源をどう残し、活用するかという研究をしている最中なので、モチベーションの部分で非常に刺激になった講演会でした。それと、イデア塾の井手さんの司会がとってもお上手なことにも感心しきりでした。
4月10日は、佐賀市南部(久保田町・川副町・東与賀町)に視察に行ってきた。
前日の勉強会の打ち上げで1時までシコタマ飲んでたので、若干二日酔い気味のまま、まずは久保田町の窓乃梅酒造へ。ここは創業元禄元年(1688年)と、佐賀県で最も古い造り酒屋。案内していただいた古賀社長によると、佐賀県は九州の中では日本酒の消費が多い県なのだが、最近は焼酎に押されてきて、消費量が落ちているという話だった。窓乃梅酒造でも焼酎の売り上げが日本酒を上回り、木樽で熟成させた焼酎や蒸留方法にこだわった焼酎など様々な企画を打ち出していた。
ただその一方で、江戸時代からの製法を代々の杜氏が伝承していく仕組みがあり、製造できる量は少なくても当時の製法と設備で酒を造り続けているということに感心した。社長曰く、「一度やめると後に伝わらない」。
そして、視察後は、お楽しみの試飲。二日酔いの僕には適度な迎え酒になり、完全復活!
昼食は有明海料理のお店「むつごろう亭 丸善」へ。大将自ら漁に出て獲った有明海の珍味をリーズナブルな値段で食べさせてくれる。写真は日替わり定食1000円。この日のおかずはコノシロ・タイラギの刺身、南蛮漬けなど。コノシロの刺身は初めて食べた。
そしてその後、東与賀町の「干潟よか公園」へ。この公園周辺にはシチメンソウという珍しい一年草が生息していて、11月頃には真っ赤に色づくそうです。
ただこの公園、管理がすごく厳しい!「○○禁止」というメッセージがクルクルと回る風車。
4月9日、第1回観光勉強会を開催しました。
講師は立教大学観光学部村上和夫教授で、参加者は自治体職員やメディア関係者等17名でした。会場の都合上、狭い会議室なので定員は15名だったのですが、すし詰め状態?で熱気のある勉強会になりました。
村上教授は観光客の求めている文化的な価値や、観光事業のイノベーション、情報発信やブランディングについて研究されており、第1回のテーマは、『いまの「観光」をどのように理解したらよいか』。ということで、「消費者が観光を通じて買いたいものは何なのか」、「パターン化した観光ビジネスの功罪と、それをどのように脱却するか」といった内容を話して頂きました。
以下、お話の抜粋です。
消費者が観光を通じて買いたいものは、「自分の暮らしとはまったく違った非日常的なもの」というよりも、「自分の日常とは違った観光地の異日常」であり、日常生活において「持っているか(経験したか)」「持っていないか(経験していないか)」を競う体験を消費させる。例えば九州各地で開催されているひなまつりについて、お雛様はどこの家庭にでもあるもので、珍しいものではない。自分の家のお雛様と、観光地のひなまつりの間にある差異は「お雛様がたくさん飾ってある」ということであり、観光客はその差異を買っている。
また、人は直売施設で「新鮮で美味しいものを買ったという経験や満足感」に対して対価を支払っており、商店街・朝市観光では「自分の暮らしとは異なる現地の人の暮らしに触れる体験」を買っている。
観光地側は、「観光地の普段の暮らし」をどう見せ、「観光客の普段の暮らし」との差異をどう伝えていくかがポイントになる。
商品やサービスがパターン化するメリットとして、「明確な単位を表現できる」「明確な価値(価格)を表現できる」「ブランド構築の第一歩」といったことが挙げられる
デメリットとしては、「わかりやすい・まねされやすい」「市場規模が大きくなり、競争になる」「流行がおこり、償却期間が短くなる」などがある。
観光の専門用語に「モジュール」という言葉があり、例えばツアーの中の各行程、食事のメニューのように、入れ替え可能で部品のような共通性を持つ要素のことを「モジュール」という。フレームのもとで、旅程や楽しみ方などのモジュールを確定する。
観光がパターン化した場合、組み合わせの相性や効果を考えながら、既存のフレームのもとでモジュールを入れ替え、観光の枠組みを再構成することで、コモディティ化から脱却できる可能性がある。
村上先生のお話の中であった「観光地の日常を見せる」ということや、「既存の枠組みのもとでモジュールを入れ替える」というのは、観光地側にとって比較的実現しやすく、コストもかからず、取り組みやすいため、これからの観光計画にとって非常に大事なポイントになるのではないかという気がしました。ただ、そこで問われるのは観光地の日常の楽しみ方やモジュールの組み合わせの伝え方・センスをどう磨くかということだと思います。それについて先生は、「女性誌や専門誌、少し高級な生活誌の記事と広告の組み合わせのセンスやパターンから学んでいる」という回答があった。少し恥ずかしいけれども、女性誌売り場にも足を運ぶか…。
観光は、都市・地域の魅力や商品を評価し、創り出し、情報発信して人を呼び、楽しんでもらうという幅広い活動に関わり、その効果が波及する産業は飲食・宿泊・交通・サービス・製造・農林漁業などなど相当に広いため、非常に学びがいのある分野だと思います。
また、国交省が「観光圏」という言葉を打ち出し、九州や東北では圏域をまたいだ観光客誘致・宣伝が行われているなど、広域観光の重要性が高まっています。この勉強会が、自治体職員のネットワークづくりの場になればいいなと思っています。また、次回は観光地の革新の担い手・組織づくりについてお話していただく予定ですので、事業者の方々にもお声掛けをしたいと思っています。
第1回テーマ
【いまの「観光」を、どのように理解したらよいか】
・消費者が観光を通じて買いたいものとは
・観光地にとって、パターン化した観光の功罪とは
・観光地で「革新」が遅れやすい理由とは
政府に「観光庁」ができ、各自治体でも観光施策の重要性が高まっています。リゾート開発の時代以来しばらく遠のいていた、人々の関心が近年再び観光へと向かいつつあります。
そこで今回、観光地づくりのノウハウにお詳しい立教大学観光学部村上教授をお招きし、『観光勉強会』を開催します。
村上教授には、現在の観光客が求める新しい観光の動き、国内観光地が抱えるパターン化の問題、少子高齢化など地域の課題と観光商品づくりと言った話題を説明していただきます。行政の観光担当者、事業者がそれぞれの現状、問題点について気軽に相談できる、ネットワークづくりの場になればと考えています。
勉強会後は、懇親会等も開催する予定ですので、お気軽にご参加ください。
●講師
立教大学観光学部教授 村上和夫氏
1952年生まれ。立教大学観光学科卒、同大学院修士課程修了。
萩女子短大助教授、横浜商科大教授などを経て、1996年から立教大学教授。
日本観光研究学会常務理事。
九州の観光地についての造詣も深く、現在佐賀市の観光振興に関わっている。
●日時
4月9日(水)18:30~20:30 勉強会
20:30~ 懇親会
●会場
福岡県福岡市博多区中洲中島町3-8
福岡パールビル8F㈱よかネット会議室
※会場室の都合上、先着20名までとさせていただきます。
●参加費無料
参加ご希望の方は、
FAX:092-283-2128 ㈱よかネット(担当:原)
E-mail:harakei@yokanet.com まで。
↓勉強会案内(PDF)
http://7.dtiblog.com/h/haraksk/file/20080327082307.pdf
佐賀に春の訪れを告げるイベントの「佐賀城下ひなまつり」に今年も行ってきた。今年のひなまつりの目的は、新しい観光キャラクターの「俵マイちゃん」を見に行くことと、おにぎりカフェでの食事。
●新しい佐賀観光のキャラクター「マイちゃん」
マイちゃんは、ソフトボールが得意で、男子顔負けに元気な小学校5年生の女の子。トレーニングのしすぎで太くなりすぎた太ももが悩み。
これらのキャラクターは、佐賀市の観光振興戦略プラン策定委員である金子美代子さんがコンセプトや物語づくり、デザイン等のコーディネートを行い、約1年間かけて作成したもの。デザインは、昨年夏の甲子園における劇的な優勝が記憶に新しい佐賀北高校の生徒が原案をつくり、佐賀市の元気さ、明るさを伝えていくキャラクターとして作成された。ひなまつりのメイン会場の一つでもある旧古賀銀行の一画に市内の人形作家の先生が製作した人形を設置し、晴れてお披露目となった。人形にすると、絵とはまたひと味違った柔らかさや素朴さが前面に出て、さらに親しみやすくなったように感じる。
中央がマイちゃん。
左は同級生のみちる君。
右はおじいちゃんの徳治さん。
●和の雰囲気がある街なみには和の小物がよく似合う
古賀銀行の道路を挟んで反対側では、馬場家というところで「和の暮らし展」が開かれていた。ここでは、佐賀の伝統工芸「名尾和紙」を使ったランプシェードや、着物や和紙を利用したエコバッグなど、和のテイストにあふれる商品を展示・販売している。既存の地域資源を組み合わせることで付加価値を創り出し、ローコストで取り組みやすい商品開発を実現している。
和紙で作られた小物。落ち着いた色合いと、和紙ならではのやさしい触感。
佐賀錦の実演。製作過程を見ると、非常に細やかな作業であると実感できる。
●地元の“おばちゃん”がつくった、地域自慢の食を楽しむこともできる
昼食はおにぎりカフェへ。おにぎりカフェでは、ひなまつり期間中の土日・祝日限定で開催され、各地域のこだわりの食材を使って地元の主婦や生産者が作った料理が週変わりで提供されている。この日は、大和松梅地区の料理をいただいた。メニューは地元の松梅米や古代米を使ったおにぎりに、特産の刺身コンニャク、里芋コロッケなど。地元の加工グループの方が作っているのだが、使われている素材の味がしっかりとして美味い。箸置きには生花が使われてあったり、普段から料理を提供しているお店かのような盛りつけだった。おにぎりカフェは、生産者が消費者に対して直接おもてなしをする研修の場、消費者が合併した各地の食や人を知る場という役割があるが、この日僕が行ったときはお客さんが10組以上待っており、評判も上々のようだった。
●佐賀城下ひなまつりは、市の観光戦略の実験の場でもある
佐賀市の観光は、平成19~21年の3年間の観光計画となる佐賀市観光振興戦略プランを策定した委員の方が、キャラクター作成のコーディネートや、和の商品開発のアイデア出しを行っており、おにぎりカフェについても、策定委員の方々が地元の主婦や生産者の人たちに参加を呼びかけて展開している。そのため、佐賀観光のネライを見据えながら、方向性がぶれず、実行力のある計画になっている。
●大量分散型と、街なか一体型のひなまつり
今年は、人吉球磨のひなまつりにも行った。この地域でひなまつりが始まったきっかけは、専徳寺の住職が娘のために集めたお雛様を近所の人に公開し始めたことであり、見に来たお客さんの喜ぶ顔を見るのが嬉しくて、以来40年間集めつづけた結果、今ではその数3000体にのぼるという。そのいきさつは、会場内で住職の奥様が話してくれた。お寺の近所には、地元の人が地域の農産物を持ち寄った仮店舗も出ていて、一人の住職の娘に対する思いが地域に活気を創り出しているという感じがした。一方、神城文化の森は、全国各地のお雛様や和人形を4階建ての天守閣に設置するという、「お雛様のテーマパーク」といった様相だった。ただ、専徳寺や神城文化の森など、一つ一つのスポットに相当な数のお雛様が飾ってある。鍛冶屋町など、街なかも見に行ったが、街の盛り上がりは佐賀の方が盛り上がっているように感じた。また、人吉球磨のひなまつりは、各会場どうしが車で約10分ほどの距離があるため、歩いて見て回ることは難しい。
佐賀城下ひなまつりは、長崎街道周辺を中心としたエリア(直径1キロほどの範囲)が会場となっており、歩いて見て回るのに丁度いい。会場周辺の多くの商店の店先や普通の民家の軒先にぼんぼりを飾ったり、のぼりをたてている。また、各戸が自慢のお雛様を思い思いのスタイルで飾り、足を休めるベンチを設置してお茶を出したり、ワゴンを出してモノを売ったりしている。街を歩くと、地域の人達自身がひなまつりを楽しんでいる雰囲気が感じられる。高齢のボランティアガイドの方々がスタスタと歩きながら観光客に説明している姿、焼きたてのお菓子をほおばる地元の子供たち、着物を着て歩く若者など、地元の人と観光客が混然としながら、全員がこの季節のイベントを楽しんでいる。その結果、ひなまつり会場周辺の街なか全体から賑わいや活気が感じられる。
できたての丸ぼうろは大人気。熱々で柔らかく、美味しい。一度ご賞味あれ。
●各地域毎、年毎の違いを楽しむ
この時期、九州各地の観光地ではひなまつりが開催され、華やいだ雰囲気が広がる。ひなまつり発祥の地と言われる日田は今年で24回目、人吉球磨は11回目、佐賀城下ひなまつりは8回目の開催ということで、ひなまつりが九州における初春の風物詩となっている。先日、ある方から「この時期、東北は雪で埋もれていることを考えれば、ひなまつりは九州の強みを活かしたイベントだ」といったお話を聞いた。
各地域のひなまつりは、お雛様自体の違いもあるが、演出の仕方や地域参加の方法など、地域によって少しずつ差がある。また、それぞれのひなまつりの中でも、毎回少しづつ違った企画や商品を提供していくための地元の方々の努力や思いは、端で見ていて相当なものだと感じる。各地のひなまつりの違いや、毎年の変化をみつけながら、ひなまつりを目や口など五感で楽しんでみてはいかがでしょうか。
日曜日のネタ。
小旅行二日目はひなまつり巡り。
東北や北海道が雪に埋もれている2月下旬~3月、九州ではひなまつりが各地で開催され、
春の到来を告げる定番イベントとなりつつあります。
今回は人吉球磨のひなまつりをチェックしに行ってきました。
丘の上に、レストラン、家族風呂、昭和のポスター館、アンティーク、焼酎館、茅葺きの里など、いろんな施設がてんこ盛り。
ここまで統一感がない施設が集まっているのも珍しいのでは?
天守閣まである。
天守閣の中にお雛様など、ひな人形が
1万体展示してあります。
●専徳寺
次に向かったのは、専徳寺。
人吉球磨のひなまつり発祥の場所。
40年前、ここの住職が愛娘のためにおひなさまを飾ったところ、それを近所の人が見に来るようになった。
住職は、みんなが喜ぶ姿を見るのが嬉しくて、おひなさまをどんどん集め、結局人形は3千体にもなった。
今ではそれを目当てに人が集まり、地域一帯でひなまつりが開催されるようになったそうです。
回りには、特産品を売る屋台も出ていました。
住職一人の行動が人や地域を動かし、周辺にお金が落ちています。
この家のおかあさん?が、すっごく楽しそうに説明してくれた。
いたって普通の民家に、おひなさまが飾られています。
近所の家に、「お宅のおひなさま、みせてください」といって上がらせてもらうような感じ。
●鍛冶屋町
続いて、人吉市の中心市街地に移動し、鍛冶屋町界隈を散策。
鍛冶屋町通りは、1100年頃の昔から、鍛冶屋が軒を連ねていた通り。
今週末は、いつもお世話になっている観光のM先生が九州に来られるということで、温泉マニアの某市役所H氏、うちの上司Yさん、僕の4人で福岡県宮若市視察→基山のうどん→熊本県球磨郡あさぎり町→人吉市という行程での1泊2日の小旅行に出かけた。
福岡市からあさぎり町までは車で約3時間。
球磨盆地にあり、山に囲まれた中に平地が広がる。
まずはくま川鉄道「おかどめ幸福駅」にて、愛甲町長ご夫妻のお出迎え。
娘さんを知ってる(笑)のだが、お母さんとそっくりだった!
テレビで話題?のヨン・半様のグッズもあります。
ヨン・半様は、恐らく町一番の有名人。
この日は町長の案内で町を見てまわった。
幹線沿いは、全国チェーンのスーパーやパチンコ店が立地していて、商店街も少しさびしい感じだったが、細い路地に入ると、梅やつばきが咲き乱れ、垣根がきちんと整えられ、昔ながらの町なみが残るとっても雰囲気のいい通りが広がっていた。
農家民宿の「てっちゃん」の家を覗きに行くと、フルーツトマトを分けてくれた。
これ、本当に美味しかった。すっごく甘い!農薬を使ってないので、収穫したトマトを洗わずに食べることができる。このトマト、福岡あたりで売ってくれませんか?
その後、駅前の開発予定地、直売所や温泉、史跡なんかを見て回った後、みんなでお食事に。
町長の日々の仕事の話や、あさぎり町に対する思いを聞いた。大手家電メーカー勤務の後、町長選挙に立候補されたので、民間企業の視点・経験を行政に活かそうとなされている。
定年後の悠々自適の生活を選ばず、いばらの道(?)に進まれた町長の言葉は、熱かった!
宿泊は、あさぎり町の農家民宿「后寿慶の森」へ。
まずはハンテンを着て、記念撮影。
ご夫妻のお人がらが明るく、とっても気さくな方々。
みんなでこたつを囲んで、球磨焼酎と奥さん手作りの“ゆべし(柚餅子)”をいただきながら、夜は更けていく…。
ご主人は、もと法務教官をなされていたそうだが、退職後、農家民宿をやって人とふれあい、会話するのがとっても楽しいとおっしゃっていた。
もてなしてくれる人が楽しんでやっていると、その気持ちがお客さんにも伝わると思う。
農家民宿には初めて泊まったけど、そこに普段から住んでいる人の日々の暮らしと食が見え、人の温かさに触れることができた。
すっかり、あさぎり町のファンになりました。
佐賀城下ひなまつりのCMが完成したそうなので、ご紹介です。
皆さん、是非足を運んでみてください!
今年のひなまつりでは、佐賀観光の新しいキャラクターもデビューします。
名前は「俵マイちゃん」。
佐賀城下ひなまつりやバルーンフェスタなどのイベント時に主に使用し、
佐賀の明るさ、元気の良さ、健康さ、ねばり強さなどを伝えていくキャラクターです。
マイちゃんの他に、佐賀の歴史に裏打ちされた“本物”の文化、和の魅力、
ゆっくりした雰囲気などを主に中高年の女性向けに発信するキャラクターも
現在作成中です。
完成したら、またご紹介します。
CM↓
夜は、佐賀市富士町の古湯温泉にある「旅館大和屋」にて、
御食事をいただく。
この旅館は、黒川温泉のドン、新明館社長の後藤哲也氏の
アドバイスのもと、改装したばかり。
改装後、旅番組にも取り上げられたせいか、回転率は上昇中
なんだそうです。
料理はボリュームがあって、なおかつ美味い!
この後別の仕事があったので、お酒を飲めなかったのが残念…。
温泉は、源泉36℃の微温湯。
六尺の酒樽でつくられたお風呂もある。
しっぽりとして、いい雰囲気です。
料理も温泉も堪能しましたが、何より、若旦那の勝也さんを
はじめとした、大和屋さんの皆さんのおもてなしが最高でした。
勝也さんの趣味の城ともいうべき焼酎バーにて、
古湯温泉にかける勝也さんの熱い思いを聞き、
村上先生のお話を聞きながら、夜は更けていったのでした。
ご飯とコイコク。この後、ナスの田楽と、
デザートも付いてきた。
これで12,000円。
サービスの割に、お財布に優しい!
小国までは、大分自動車道日田インターを降り、国道212号を南下しました。
途中、腹ごしらえのため、日田市大山町の「木の花ガルテン」へ。
ここは、JA大山が経営しているお店で、地元野菜を使った料理のバイキングが1365円。
とても人気の店らしく、休日は並ばないと入れないんだそうです。
風邪を引いている間、ほとんど食事をとっていなかったので、体調回復のためと思って、たくさんの種類の料理を少しづつ食べました。
「木の花ガルテン」の約2㎞先に「道の駅水辺の郷おおやま」があります。
直売所に食事処など、似たような構成で、道の駅のほうは町の3セクが経営。
大山町とJA大山は昔から関係が悪く、この二つの施設間で、野菜を出品する生産者を奪い合ったりという確執があるらしい…。![]()
そして視察後、奴留湯(ぬるゆ)温泉に入り、全行程終了。
この温泉、年間100以上の温泉に入る知り合いの温泉マニアの人がイチオシする湯なんです[emoji:e-257]
源泉が38度で、ほんとにぬるかった!
硫黄の炭酸泉で、温度が低いので炭酸が抜けておらず、シュワシュワ~。
僕ら以外は地元の人ばっか。
地元の人は毎日この温泉に来るんだと。
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病み上がりでしたが、昨日は小国町へ。
九州内で、自然や農業などの地域資源を活かした観光(グリーン・ツーリズム)を展開している成功事例として、「財団法人学びやの里」の活動を視察しに行ってきました。
目的地は、小国町の学習・交流施設の「木魂館」。
設計は熊本大学の桂英昭先生。
木魂館に来るのは、学生時代に来て以来6年ぶり。
この施設内で、財団研究員の嵩さんから活動の現状についてのお話を聞きました。
嵩さんは、「宮原線廃線ウォーキング」という商品を展開しておられます。
これは、マスから支持され大きなブームになるような(一過性の)観光ではなく、ニッチでも永く愛されるような取り組みをしたいということで、廃線マニア・鉄道マニア・トンネルマニアといった、一部の客層に着目した観光商品。
廃線マニアの管理人に連絡を取り、小国でオフ会を開いてもらいながら、コースを詰めていったという企画手法がユニークです。
廃線跡をたどるコースの途中にある、
「竹筋コンクリート」でできた橋。
一週間遅れですが、飯山シンポジウムに出席しての感想などを記入。
機関誌に掲載する記事の転記。
このシンポジウムは、立教大学アミューズメントリサーチセンター(RARC)が主催し、「観光地を磨くセンスアップの技術革新」をテーマとして、長野県飯山市なべくら高原の「森の家」において開催された。
目的は、各地の観光地の技術革新の事例、また観光資源の「リユース」「有効活用」の事例についての情報交換・共有であり、今回が昨年12月に引き続き2回目となる。
これら2回のシンポジウムで出された観光地における技術革新の事例をデジタルアーカイブとして蓄積・整理し、今後の観光地研究・計画にあたって活用するためのデータベースを構築している。
このシンポジウムは、当社がお手伝いしている佐賀市観光推進協議会の会長である立教大学観光学部村上和夫教授からお誘い頂いた。少人数で、知り合いのネットワークによって人を集めて議論する形式だそうで、参加者は37名で、立教大学観光学部をはじめとする大学の研究者の方々や、旅館、旅行会社等の事業者、メディア、行政、コンサルタントなど、観光に携わる様々な立場の方々が来られていた。
当日は、まず「戦後の観光地に於ける革新事例」というテーマで鼎談が行われたあと、「まち」「農村」「温泉」という3つのテーマに分かれてのワークショップが開催された。
余談ではあるが、会場の森の家は長野県の最北端、鍋倉山麓にあり、周辺は前日まで大雪で50~60㎝ほどつもっているという状況であった。
●戦後の観光地に於ける革新事例の読み解きについて
まず、第一部として、長野大学三田先生、城西国際大学溝尾先生、財団法人日本交通公社梅川氏のお三方から、戦後の観光地における革新事例についての読み解きがあり、その後第二部として、「まち」「農村」「温泉」の3グループに分かれ、全国各地の観光地の革新事例についての報告・意見交換が行われた。
第一部の鼎談の中では、
・過去は量の供給が求められたが、現在は消費者が成熟化してきているように、時代によって消費者のニーズは変容していくので、観光地も変わることが必要であり、時代に合った地域資源への見直しが必要。一方で、昔も今も、「古いもの」「変わらないもの」に価値がある。
・発想の転換は外部の人の視点から起こるケースが多い。賑わいが継続している観光地は、外部の新しいアイデアを取り入れる土壌がある。外部の人の「新しい動きを察知する能力」を参考にしながら、観光地を革新していくことが必要。
・現在は多様化の時代であり、情報化の進展もめざましく、過去と比べると凄まじい早さでイノベーションが起きている。
・イノベーション時代のシンクタンク・コンサルタントにとって、世の中の変化のスピードに合わせて提案を革新していくのは大変なことである。
・事例はたくさんあるので、これらを参考にしながら、地域の人々の前向きな姿勢を連携し、後押ししていくことが必要。
といった意見が出ていた。
また、観光の研究者にとって、まちづくり・都市計画的な手法でコミュニティーを活性化することで観光振興を図る場面が増えてきているという意見もあった。当社はこれまで、地域づくりの一つの手段として観光振興に取り組んできたが、確かに、九州でも旅行会社系のコンサルが景観形成や歩行者の動線計画などを含めた地域活性化の仕事をしている状況がある。会議運営・ワークショップの進行だけでなく、都市計画的な法制度の誘導からの観光振興など、旅行会社のコンサルにはない強みを観光面でアピールしなければならない。
●各地の革新事例についての意見交換
第二部のワークショップでは、「まち」のグループに入り、平成18年度に作成し、現在進行中である「佐賀市観光振興戦略プラン」の事例についての発表を行った。
私の発表の概要は、
・委員会形式(委員長:立教大学観光学部村上和夫教授)でプランを作成したが、委員は観光客の送り手である福岡の女性・メディアと、受け手である佐賀の事業者、公共交通関係者、旅行会社などにお願いし、発地と受け地の両方の視点からつくったプランであること。
・情報発信、商品開発・ルートづくり、もてなしの3部会に分かれてテーマ別に具体的な議論を行い、18年度内に3つの取り組みを実行に移したこと。
・プラン策定に関わった人々が計画から実行まで関わるというプロセスにより、佐賀城下ひなまつりという一大イベントでの提案事業の実証実験、佐賀市民のふだんの生活を楽しんでもらう商品の展開など、できるだけお金をかけずにとにかく実行に移していく活動が今後も各所で展開されていくこと。
といったことであったが、ワークショップ参加者の方々からは、「外部から移住してきた人が、地域の何がすごいかを地元の人に説き、地域のモチベーションを上げていることがポイント」「今後10年、20年と継続するための組織づくり、人材の発掘がカギ」「観光客の送り手となる福岡都市圏の女性を委員に入れていることが興味深い」などといった意見をいただいた。佐賀市の方とも、今後の継続体制が現在の最大の議論ポイントの一つであり、プランを永く継続していくための体制づくりのヒントをいただいた。
このほかにも、長野県信濃町の森林セラピーについてや、横浜市観光協会が作成したHPについて、練馬区における農業体験農園や、住宅都市における住民向け観光ガイドブックなど、今後の仕事に活かせる具体的なアイデアを多数いただくことができた。
●革新を読み解く視点と、地域に深くはいるスタンスの重要性
今回のシンポジウムに参加して、ファーストステップとして他地域の動きの何が革新的なのかを判断できる視点を養い、自分の技術を革新していくということの必要性を改めて感じた。それと同時に、地域に深く根ざすことで地域の諸問題に対して様々な角度からの解決案を提示でき、地元の人とのネットワーク・結びつきを深め、共に動いて問題を解決することができることが必要であり、「進取のアタマを持ち、カラダは地域に深く根ざして活動すること」が必要であるとの思いを強くした。
そのためには、今回のように様々な意味で「見晴らしの良い場所」に出掛けることはとても大事な経験であり、ネットワークも広がる。この他に雪山を歩く森林セラピーも体験することができ、実りある一日であった。

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