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 今年度、NPO法人価値創造プラットフォーム代表の石崎さん(商店街よろず相談アドバイザー)からのご紹介で、奄美大島の南端、瀬戸内町における観光客の回遊・消費の実態調査業務を担当させていただいた。発注元は瀬戸内町古仁屋の36店舗の商店主らで構成する任意団体「せとうちポイント会」(政岡博重会長)で、全国商店街振興組合連合会の「地域商店街活性化事業」を活用した調査・研修事業の一環であった。

 瀬戸内町は、奄美空港から車で約1時間半南下したところにある。昭和31年、4つの自治体が合併し、瀬戸内町が発足した当初の人口は26,638人であったが、平成22年の国勢調査では9,874人と、54年間で人口はほぼ3分の1となっている。面積は約240㎢で、奄美大島最南端の地域と、加計呂麻島、与路島、請島などの島を町域とする。その人口の約半数が「古仁屋」という大字に住んでおり、瀬戸内町の商業、行政、交通、地域活動などの拠点となっている。


●土木事業への支援からソフト面の支援へ
 奄美群島に対しては、国の「奄美群島振興開発特別措置法」に基づく予算措置があり、その振興のために1953年の日本復帰以降、毎年数百億円の国費が投入され、幾多の土木・建設系の公共事業が実施されてきた。しかし、平成26年1月に奄美群島振興開発特別措置法が改正され、平成26年度の補助金251億円のうち230億円は従来通りのハード事業への補助だが、残り21億円がソフト面を中心とした施策へ投入されることとなった。この21億円のうち2.4億円が冬季の閑散期対策として航空路線の運賃軽減措置にあてられ、それを受けて全日空系のLCC「バニラ・エア」が成田空港~奄美空港間の直行便を新規就航することを決定した。

 これまで関東から奄美大島への空路はJALしか選択肢が無く、その運賃は片道の普通運賃51,800円、28日前購入の割引運賃が片道32,300円と高価であったが、バニラ・エアの夏期の最安運賃は8,000円、冬期最安運賃は5,500円という安さ。

 このバニラ・エアの就航により、奄美大島はにわかに活気づいている。町の人達は、「観光客が増えた」と実感しており、民宿では客が増加して忙しいと言っている。では、果たしてどれくらい観光客が増加し、どのような観光・消費行動を取っているのか調べて欲しいというのが、せとうちポイント会からのオーダーであった。そのため、奄美空港や、瀬戸内町古仁屋の渡船場において、来島者へのアンケート調査を実施した。また、同時に行政や観光関係事業者への聞き取りを行うとともに、観光交流が移住にどのようにつながっているのかを知るために、Iターン者への聞き取りも行った。今回、せとうちポイント会の許可を得て、この調査結果の一部をご紹介したい。


●観光客は新規就航後の半年で4万6千人増加
 奄美空港管理事務所の統計資料によると、平成26年の1年間の奄美空港定期便利用者は平成25年と比較して約4万6千人増加した。増加したのは7月1日のバニラ・エア就航後であり、実質的には7月から12月までの6ヶ月間でこれだけ増えている。特に羽田・成田から奄美空港への乗降客数は、月によってはほぼ倍増した。

関東~奄美空港便の月別乗降客数(奄美空港管理事務所
関東~奄美空港便の月別乗降客数.png












 また、興味深いことにJALの乗降客数の減少幅は1~2割程度であり、バニラ・エアがJALのシェアを奪ったというよりも、バニラ・エアが新規の需要を開拓している。今回実施したアンケート調査結果でも、瀬戸内町に「初めて」訪れた観光客は、回答者全体では59%であったのに対し、LCC「バニラ・エア」を利用した観光客は94%が「初めて」訪問したと回答しており、バニラ・エアが新規顧客を呼び込んでいることを裏付けている。

エアライン別来島回数
交通手段別来島回数.png














●バニラ・エアを利用した観光客はアクティブな20~30代の女性
 また、アンケート結果を大まかにまとめると、バニラ・エアの利用者は、関東在住、20~30代の女性が多く、家族や友人・知人の口コミにより奄美に行こうと思いたち、SNSやスマートフォンを活用して情報を検索しながら旅をしている。さらに、バニラ・エア利用者は各種アクティビティ・体験費などの支出が全体平均の約2倍であり、若く、アクティブな女性が多い。瀬戸内町では、平成26年2月より「女子旅」の商品開発や情報発信事業を進めておられ、今後、こうした客層をターゲットとした様々な商品、サービスが生まれてくることが期待される。


●2.4億円の運賃補助が、多大な波及効果をもたらした
 今回把握した目的別消費額・宿泊率等をもとに、平成26年の一年間の定期便乗降客増加分(約4万6,000人)がもたらした奄美大島島内への経済波及効果を算出すると、約40億円と推計される(アンケート調査結果、総務省「産業連関表」「家計調査」をもとに㈱よかネット推計)。また、奄美大島出身者の帰省や島内から関東への旅行者も増加している。
 このように、2.4億円の運賃補助が10倍以上の波及効果をもたらし、地域の経済だけでなく、地域内外の人と人とのつながり、賑わいなど、多大な効果をもたらした。
 観光客の増加にあわせ、宿泊施設の開業も相次いでいる。福岡のホテル運営会社が3年前から閉館していた古仁屋のホテルを買い取り、2014年10月にリニューアルオープンした。また、加計呂麻島でもペンション、ゲストハウスがオープンし、他にも新規開業に向けた動きが出てきている。さらには、新たに関西からLCCが就航するかもしれないという噂もあり、観光については明るい話題が多い。


●海や人の魅力に感動し、リピーターへ
 奄美大島、加計呂麻島の魅力を聞いた設問では、「とにかく海が綺麗、海の青さ」など「海」に関する回答が45件で最も多かったが、次いで「人が温かい、人がのんびり、すれ違う人がニコってしてくれる」など、「人の魅力」についての意見が37件であった。その他、「手付かずの緑、マングローブ」など「自然」が22件、「島料理、鶏飯」などの「食べ物」が19件と続いた。

 こうした海、人、自然の魅力に多くの人々が惹きつけられ、感動し、リピーターになっている。私も、今回の業務を通じて瀬戸内町のことが大好きになった。奄美大島本島も良い景観なのだが、古仁屋から20分かけて渡ることができる加計呂麻島のとびきり澄んだエメラルドグリーンの海や、入り組んだリアス式海岸、その背後のこんもりとした山々や南国情緒たっぷりの町並みが作り出す景観は特に素晴らしかった。また、黒糖焼酎や新鮮な海の幸、沖縄と似た島料理など、ご当地独特の食も、これまた感動モノ。11月上旬、調査のために加計呂麻島を訪問し、宿泊したが、夜の星の瞬きと流れ星にこれまた感動。2月上旬の訪問では、この時期限定のタンカンを堪能することができた。瀬戸内町、加計呂麻島は本当に地域資源のポテンシャルが高く、しかも季節ごとに異なっている。そして観光地化されていない分、地域固有の資源や生活風景が残っていると感じる。

奄美のビーチはどこも美しい!
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黒糖焼酎、島料理、島唄。奄美大島の夜を体感。
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●地理的制約に縛られず仕事や生活をする方々が移住
 こうした地域資源に引き寄せられた観光客がリピーターとなり、さらには移住に繋がっている。アンケートでは、「奄美大島・加計呂麻島への移住に興味がある」という割合は36%であり、実際、町が把握しているだけで平成20年度から25年度までの6年間で101名が移住している。

 移住した方々の職業は、よそ者ならではの目線で島の魅力を発掘し、飲食店や民宿、ダイビングショップや観光ガイドなどを営まれている方、農業・漁業など様々であるが、中でも印象に残ったのが、加計呂麻島にここ2~3年のうちに移住してきた3名の方々だ。

 一人目は、加計呂麻島のポータルサイトかけろまウェルカムを運営しておられる小野寺さん。
 小野寺さんは、関東のベンチャー企業でプログラマーとして働きながら「いずれ島暮らしをしたい」と漠然と考えていたが、一度訪問したことがある加計呂麻島の良好な物件が空いたとの情報で移住を即断し、退職。現在は島の店舗や団体のHPを作成したり、クラウドソーシングサイト(主にフリーランスの方々を対象とした公募案件・委託業務を掲載するサイト)で仕事を受注している。

 2人目は青木薫さん。青木さんは、美大を卒業後、デザイナーや教員をされていたが、3年前に諸事情で加計呂麻島に移住された画家。現在は、イペルイペ油画制作所の代表を務め、ネットで送ってもらった写真をもとに肖像画を作成し、データ納品するという事業を展開されている。

 3人目は新進の小説家・ブロガーの三谷晶子さん。「未来住まい方会議」というウェブメディアの、女子的リアル離島暮らしというコラムにて、若い女性の視点から見た離島暮らしについて、定期的に更新しておられ、毎回楽しみに拝読している。

 この3名は、皆、東京から移住してきた30代の方々で、ネットでやりとりできる知的生産物・サービスを販売しているという共通点がある。首都圏から徳島県神山町の中山間地域にベンチャー企業を呼びこんでいるグリーンバレー大南さんの取り組みや、高知に移住した著名ブロガーのイケダハヤト氏と同様の動きが、ここ瀬戸内町でも起きており、「これが時代の流れなのだなぁ」と、加計呂麻島で改めて感じた。

 移住者の多くは、amazonや「タイヨー」という鹿児島のスーパーのネット通販で買い物をしている。また、周囲の方々が野菜や海産物を分けてくれ、家賃も安いので、生活費はあまりかからないそうだ。教育や医療にも特に不安・不便を感じることは無いとのこと。こうした、地理的制約に縛られない仕事や暮らし方をしている尖った人たちが、加計呂麻島の海や自然、そこでのライフスタイルに憧れ、移住してきている。


●観光客・移住者受け入れの改善余地はまだまだある
 このように、民間の需要拡大が牽引する形で観光振興が図られ、移住者が増加しているが、自治体、観光協会など地元の受け皿に関しては、不慮の事態の影響もあり、体制整備や施策充実の余地がある。

 そもそも町内の宿泊施設の収容人員が約570人(平成25年度末)と宿泊客受入のキャパシティが限定されており、ハイクラスな宿泊施設や、地域の生活文化を感じることができる体験型の民泊がなく、宿泊施設の選択肢が少ない。さらには、「地域の商店は日曜が休みのところが多い」「家族経営の個店が多く、電話しても不在」「情報がネットにあまり掲載されていない」といった声は調査の中でもよく聞かれた。空き家に関しても、空き家バンクに登録されているのはほんの一部で、全く、あるいは年に1~2回しか利用されていないが顕在化していない空き家がまだまだ存在するという話を聞く。
このように、まだまだおもてなし向上、受け入れ拡大の余地は大きく、それが逆に今後の可能性を感じる部分でもある。


●追い風をどう活かすか、今後4年間が勝負
 国が地方創生を掲げ、観光立国を成長戦略の柱の一つとし、円安で海外から多くの観光客が訪れている今、観光振興に取り組む自治体にとって追い風が吹いている。だが、こうした追い風はいつまで続くか分からない。改正奄美群島振興開発特別措置法の予算措置の期限は平成31年3月末までであり、その後の国からの支援に関しては不透明である。スカイマークが経営破綻し、撤退を決めた石垣島、宮古島の状況を考えると、外部企業が地域経済の命運を握る構造は不安定とも言える。加えて、瀬戸内町の人口減少・少子高齢化は今後もハイペースで進展すると予測され、町の内需はますます縮小する。この追い風の状況下に、如何に地域として新たな投資をして魅力を創出するか、あるいは弱点を補強するか、31年3月末までの4年間は、町民や町内企業・団体、行政の総力をあげた取り組みが問われる大事な時期と思われる。

瀬戸内町の人口・高齢化率の推移(国勢調査・国立社会保障・人口問題研究所)

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 何度も繰り返すが、瀬戸内町、加計呂麻島の地域資源は独特で、素晴らしい。ぜひ、地域の関係者が、互いの損得や事業領域の縄張りを飛び越え、開発と保護のバランスを取りながら、この素晴らしい資源を後世に引き継いでいただきたいと、いちファンとして切に願う。

 本調査・研修事業では講演会が3回開催されており、最終回の佐賀県の森本登志男CIOの講演会の前に、調査結果の結果報告をさせていただいた。その後の懇親会でも地元の方々と大変盛り上がり、SNS等でつながり、友人になったと勝手に思っている。

 せとうちポイント会の事務局を務める藤井さん(お茶の不二園・店主)を中心とした古仁屋・加計呂麻の方々は、これまでずっと地元で生活している方や、一度東京など外に出られて戻られた方、Iターンで他の地域から移住してきた方など、様々な年齢、性別、職業、感性の方々が集っており、素敵なチームが出来ている。瀬戸内町・奄美大島の今後の展開に注目しているし、仕事で関わらせていただき、応援したい地域がまたひとつ増えたことをありがたく思う。

 なお、本調査結果は、地元奄美の複数メディアでも取り上げられた。奄美の方々が、今後事業や地域活動に取り組まれる上での参考にしていただけると、とても嬉しい。

4月15日 南海日日新聞一面(せとうちポイント会HPより)
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奄美新聞の記事「来島・移住へ課題把握」

 昨年の9月6~8日の3日間、特に20~30代の女性に人気のあるブロガーを佐賀県にお招きし、佐賀の観光情報をソーシャルメディア上に拡散するためのツアー「ソーシャルツアー@SAGA」を企画・実行した。私もこのツアーの主催団体であるソーシャルツアー@SAGA実行委員会メンバーとして、ツアー企画や同行、効果の分析や報告書の取りまとめを行ったので、今回はその結果についてご報告したい。

 なお、今回のツアーは、東京から伊藤春香(はあちゅう)さん、渡辺由布子さん、関西から村上萌さんをお招きし、佐賀大学在学生の江崎ひとみさんが案内するという形で実行した。


●観光情報発信の効果
 9月6日は佐賀市、7日は唐津市、8日は鹿島市、武雄市を中心に回った。この3日間のツアー期間中、ブロガーは佐賀に関するツイートを103回発信し、それに対して計444回の反応(公式・非公式リツイート、メンションの合計数)が寄せられた。特定のキーワードについては、ツアー前後でそのキーワードを含むツイートの数がどう変化するか、モニタリングを行ったところ、例えば「佐賀牛」というワードを含むツイートは、ツアー前の9月4日頃は一日20~40件であったのが、ブロガーの方々の発信をきっかけに、ツアー終了後の13日には163件まで伸びた。また、6~8日の期間中、ブロガーによって書かれた佐賀関連のブログの総ページビューは計約20万であり、その後もこれらの記事はネット上で閲覧され続けている。

「スパークロール」というサービスを利用し、「佐賀牛」を含むツイートを収集
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●これからに向けて、改善すべきポイント
 佐賀牛、唐津焼、呼子のイカ、祐徳稲荷神社、有明海の干潟、武雄市図書館についてはブログやツイッター等で多く取り上げられたが、唐津城、名護屋城等の歴史・文化施設や、特産品開発・販促の取り組みについてはブロガーの方々による発信頻度が少なく、事務局の期待ほどPRができなかった。

 こうした歴史的、文化的な要素に関しては、その文化的、情緒的な価値への理解は、地元住民でさえ時間がかかることであるため、美容、健康、食など、わかりやすくソーシャルメディア上で映える要素でまずは佐賀県に関心を持ってもらい、そこを入り口として佐賀県の深さに触れる場づくりを企画設計する必要がある。また、クレームの可能性を周知しておくことや、問合せ窓口の明記をしていなかった点は反省材料であった。


●ツアー終了後、個別の案件につながっている
 ツアー中、読んだ方々から「佐賀をPRしてくれてありがとう」「佐賀に行ってみたくなった」「九州に住んでいるのに佐賀のことを全然知らなかった」等の感想が寄せられた。それらのコメントを、テキストマイニングによりポジティブネガティブ判定をしたところ、約9割はポジティブな反応であった。

 また、今回のツアーをきっかけとして、東京汐留のレストランにおいての佐賀県の食材を使った料理をブロガーがPRする企画や、ブロガーの方々の個人的なサロンにおける特産品のPR、某市の商品パッケージデザイン案件などのコラボレーション・新たな商品開発の動きに繋がっている。

 今回のツアーは、複数の観光協会や自治体、企業から数十万円の協賛金を得て実施された。今後、実際にブログを見た観光客が何名増加したのか、あるいは通販の売り上げがいくら向上したのかなど、消費への効果について、事業者の方々や行政の担当者にヒアリングを行う必要があるが、当初目的とした「ソーシャルメディアによる情報発信」が、結果として地方紙3紙に7回取り上げられ、一定の発信効果はあった。こうしたインターネット、ソーシャルメディアを活用した地域情報の発信と効果測定について、今後もアンテナを張り勉強していきたいと考えている。

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●佐賀にとろけるツアーとは
 数年前から、旅先(着地側)の観光事業者や、地域を知り尽くした住民・企業が観光商品を開発し、地元ならではの"深い"サービスを提供する「着地型観光」のスキームが各地で次々に展開されてきた。この着地型観光についての考察は、以前の記事でも触れた。しかし近年、手軽な情報発信・コミュニケーションツールとしてソーシャルメディアが普及するに連れ、思いを同じくする人同士がつながることが容易になり、コミュニケーション・コラボレーションに必要な様々なコストが低下し、この動きが加速されていると感じる。その1つとして、佐賀県では、「佐賀にとろけるツアー」という活動がある。この取り組みについてご紹介したい。


佐賀にとろけるツアーの流れ
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●ツアーの準備はfacebookグループでのやりとりで、幹事が顔を合わせてのミーティングは1回のみ
 昨年9月末頃の事。佐賀県事業「富士町情報化ビレッジ形成プロジェクト」の一貫として「地域づくりフォーラム」を企画するにあたって、パネラーとして佐賀県の森本登志男最高情報統括監(以下森本CIO)ご本人に加え、そのお知り合いである勝屋久事務所の勝屋久さん、本荘事務所の本荘修二さん、(NPO)とさはちきんねっとの川村晶子さんにパネラーとして登壇の依頼をお願いしたい旨を森本CIOにご提案したところ、「実はパネラーの面々としては、同じ事を考えていた。加えて、アジア・メディア・プロモーションの渡邊竜一さんにご登壇いただくとともに、フォーラムの前後にプレミアムなおもてなしの、佐賀にとろけてもらうツアーを組み、ネットワークの広い勝屋さんのお仲間の方々にも来てもらってはどうか」という一言で、佐賀にとろけるツアーの企画が走りだした。

 早速、森本CIOが10月中旬に「佐賀にとろける2泊3日ツアー創生」という非公開のfacebook(以下FB)グループを立ち上げ、佐賀県内の異業種交流会である「佐賀会」の幹事の方々や有田町嬉野市佐賀市のキーマンなどからなる10人のメンバーが加わった。そして、グループのウォール上で、「パワースポットとして泉山磁石場はいかがでしょ?」「それは必須ですね」といった具合でアイデアが次々に出され、行程が徐々に組み上がっていった。11月上旬からは幹事が増え、行程表をgoogleスプレッドシート上で、リアルタイムに複数の人が更新していくことで、web上での協働が加速された。

 徐々にグループのメンバーは増加し、主婦や学生、団体職員、行政マンなど様々な職種・年代からなる総勢24名のグループになり、12月2日~4日にまたがる「佐賀にとろけるツアー」が完成した。第1回目のとろけるツアー前にこの24名全員が一同に介したことは一度もない。また、6,7人規模での幹事の打ち合わせも、一度だけだったと思う。ウォール上のファシリテーター役であった中村さんや、佐賀のFB会を盛り上げる濱田さん、川崎さん、金ケ江さん達とは、何度もFBのメッセージ等でやりとりをしていたが、結局顔を合わせたのはツアーの初日。「初対面のような気がしませんねー」という言葉を掛け合った。


●特徴1:地域にネットワークを持つ方々だからこそのおもてなし
 1回ツアーの参加者は、東京、鯖江、高知、福岡などから17名であった。なお、私も工程表原案の作成や全行程のおもてなしに加わらせていただいた。(いずれは私の出身地である鳥栖市でもとろけツアーをやりたい!)

第1回とろけるツアー行程(2011)
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地域づくりフォーラムの一コマ。パネラーの森本CIO、勝屋さん、本荘さん、川村さん、渡邊さん、ふじねっとメンバーと。勝屋さんのブログより。
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やってみたかった、温泉卓球。旅館大村屋さんにて。勝屋さんのブログより。
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有田工業高校にて。Youtubeなどに「開局!選挙チャンネル」の動画があります。一見の価値ありです。吉永先生はじめ有工の皆様、ありがとうございました。勝屋さんのブログより。
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 これらのひとつひとつの行程は、現地のことを知り尽くした地元の人から出されたアイデアなので、日本酒「鍋島」で有名な富久千代酒造の見学と飯盛社長による説明・試飲、肥前夢街道の皆様によるガマの油売りなどのパフォーマンス、大村屋さんでのスリッパ温泉卓球、古湯でのバルーン係留、小城市の天山酒造見学や普茶料理など、佐賀に住んでいたとしても滅多に味わえない、体験できないものばかり。特に、全国高等学校デザイン選手権大会で優勝した有田工業高校の生徒による「選挙チャンネル」の生プレゼンは素晴らしく、涙する人もちらほら。地方に行けば行くほど、旧来の縁故がある人で無ければ地域を動かすことは困難だが、このツアーでは、それが可能である。
(余談だが、幹事グループの一部は、「有田工業高校の優勝プレゼンを生で見たい」という声の高まりにこたえて、やはり一度も実際には集まらないまま、ホールに80人を集め、他2校を加えた日本一の評価を受けた高校生のプレゼンを見る会をfacebookで打ち合わせるだけで実現した)

 
特徴2:ツアー終了後もFBグループ上で交流が継続、通いあう関係へ
 また、ツアー終了後、参加者側とおもてなしスタッフの総勢51名からなる「佐賀にとろけるツアー」というFBグループが立ち上げられ、ツアーの写真や感想を共有しあった。このFBグループ内での交流は今も継続しており、また参加者がFB上の友人として繋がっている。このツアーがきっかけで交流が継続し、とろけるツアー第二弾の展開(佐賀県内の女性が、女性客をおもてなしするというコンセプト)につながり、富士町でのフォーラムのパネラーを務めていただいた川村さんのネットワークから、高知県の観光関係者やNPOの方々が佐賀を来訪された。

第2回とろけるツアー行程(2012)
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初日の夜、FB交流会の様子。小川さん撮影。
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2日目のガタリンピックへ向け、出発するところ。濱田さん撮影。
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佐賀新聞に載った、高知からの参加者+江崎さん。矢野さん撮影。
佐賀新聞に載った、高知からの参加者+江崎さん。矢野さんの写真借用。.jpg






















第2回とろけるツアー。豊洋荘にて、有明海をバックに。いい写真。川崎さん撮影。
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特徴3:ツアー参加者、もてなし側からのクチコミの情報発信
 もてなし側のスタッフは、ソーシャルメディアに慣れた方々。また参加者の方々はIT系の経営者や市民活動を展開されている方々、投資家の方々など、情報発信力が強い方ばかりで、行く先々で「佐賀のパワースポット 巨石パーク なう!」「今日、富士町でオモロいイベントがあるから、きてね!」といったツイートをされていた。また、勝屋さん本荘さん竹部さんなど参加者の方々にツアー後、ブログに書いていただいた。
 生活者はマスメディアからの情報よりもソーシャルメディア等によるクチコミを信頼し、行動に移すという調査結果が多々あるなか、このツアーはこうしたクチコミを流通させる起点となる。

 この他、とろけるツアーの特徴には、次のようなものがある。
  • dropbox、サイボウズlive、salesforce等のインターネット上の協働ツールを活用し、遠隔地でコラボしながらのプランニングにより、ミーティングコストを低減
  • 観光客ともコミュニケーションしながら、臨機応変のプログラム対応が可能。
  • 現地の幹事や、おもてなしの仕掛け人、受け入れる商店や団体の方々が、地元の資源が県外の人に大きな評価を受けることで、地元に対する自信と愛着が生まれる。


●今後は、組織化、旅行業者との連携が課題
 一方で課題もある。今は、友人が友人をおもてなしするツアーということで、参加者からは実費(おもてなし側のスタッフの人件費はもちろんない)を頂いた。ただ、宿泊と飲食がセットになった募集型企画旅行を何度も催行すると、旅行業であると指導を受ける可能性がある。今後活動を継続するに当たっては旅行会社との連携は必須であり、旅行会社の商品化や、連携の可能性について探りたいと考えている(第三種旅行業は、旅行業務取扱管理者の手配や供託金の準備など依然ハードルが高い)。

 また、第1回、2回目は森本CIOを起点としたネットワークからの参加者であり、プロジェクトマネジメントの面でも、その推進力や説得力に頼るところが大きい。今後、取り組みを継続・拡大していくためには、組織の理念を共有したり、運営体制・各人の役割分担を明確化したりと組織としての体制を確立していく必要がある。


●佐賀にとろけるツアーは、訪れた方々の心をとろけさせるツアー
 第1回、2回のとろけるツアーでは、各地域の担当者が、自分が自信を持ってオススメする施設や景観、食、人とのふれあいを紹介し、来訪者と地元のもてなし側のスタッフが共に楽しみ、心を通わせ、交流する、素晴らしい日々となった。そして、第2回の参加者であった高知県の大石さんが、「景色も食も素晴らしかったが、何よりも人の優しさ、もてなしに感動した」とおっしゃっていただいた。その言葉に、第2回ツアーの中心的存在の川崎さん、彌吉さん、高橋さんらが涙するシーンが感動的であった。富士山や京都の寺社仏閣のように、唯一無二の観光資源は無いかもしれないが、こうしたおもてなしをして、その後もICTを活用して交流を継続することで、友人として何度も通い合う関係づくりができると思う。


●私個人としての、とろけるツアーの今後の展望
 佐賀にとろけるツアーは、私個人の地域づくり活動として関わらせていただいているが、今後益々進むであろう観光におけるソーシャルメディアの活用、都市住民と観光地がともに作り上げる観光商品づくりの貴重な実践の場だと思っている。

 とろけるツアーは、市民活動をされている方、観光事業者の方々、NPO関係者、行政職員の方々など、様々な方のコラボレーションによって成り立っているが、この活動の個人的な展望を考えてみた。
 まず、これまで行政が立ち上げてきた観光協会、観光連盟等のHPは、一定の集客力がある。このHP内に、意見交換・商品開発のプラットフォームとなるFBページ(立ち上げのみを行政側で準備)のリンクを張り、FBページの運営は地元住民、郷土愛のある出身者、また外に住むファン、各分野のマニアの方々などにお任せし、そこでのコミュニケーションから生まれた観光商品をフリーの知財として自由に楽しんでもらう、あるいは旅行代理店に販売してもらうようなスキームがあれば良いと考えている。そして行政側は、そこでの意見交換や、実際にそこで生まれたツアーを体験した人々のFBやtwitterの書き込み(特定キーワード)を収集、分析し、もてなしの向上に活かすような取り組みがあれば、と考えているが、どうだろう。興味のある方は、一緒にやりませんか。
 

ソーシャルメディアを活用した観光の展開イメージ
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土曜日、アクロス福岡前の中央公園にて開催された「京築フェア」に参加し、豊前海産の牡蠣を焼いてきました。

用意した牡蠣は30kgで、これを2個100円で販売しました。
イベントは11時に開始し、ひたすら牡蠣を焼き続け、12時すぎには完売。

価格も安かったし、土曜日の昼ということでお客さんが多く、行列が絶え間なく続きました。

あまりにも忙しかったので、お客さんの反応や外の様子が全然つかめませんでしたが、反応は良く、リピーターもいたらしい。
お客さんに一番近いところにいるはずの販売員がマーケティングできなかったらダメですな。

福岡県の麻生知事が牡蠣テントを覗きに来られたのですが、その30秒ほど前に牡蠣が売り切れてしまいました。。。
タイミング悪ぅ。

8-12-8.jpgお客さんに近すぎて、牡蠣の汁が飛び散ったり…。


8-12-9.jpg別テントで、京築産品の直売もやってました。


8-12-10.jpgこれ、ぜんぶ大根です。
左から、赤大根、白大根、ビタミン大根、紅しぐれ大根、牛蒡大根。

第3回 観光勉強会開催のお知らせ

●テーマ 『これからの「観光」に求められるものとは』
 村上教授には、観光庁の設置や広域観光圏の推進、経済情勢・ニーズの変化など最近の観光を取り巻く動きと、観光事業者や市民、自治体に求められる発想の転換、技術革新といったテーマについてお話ししていただきます。
 勉強会後は、懇親会等も開催する予定ですので、お気軽にご参加ください。

●講師
 立教大学観光学部教授 村上和夫氏
 
●日時
 12月12日(金)
 18:30~20:30 勉強会
 20:30~     懇親会

●会場
 ㈱よかネット会議室 
  福岡県福岡市博多区中洲中島町3-8 福岡パールビル8F
  ※会場の都合上、先着20名までとさせていただきます。

●参加費無料

●お問い合わせ先:㈱よかネット 原啓介
 TEL:092-283-2121 E-mail:harakei@yokanet.com

第2回 観光勉強会開催のお知らせ
●テーマ『海外訪問客の観光行動や実態について』

 政府に「観光庁」ができ、各自治体でも観光施策の重要性が高まっています。リゾート開発の時代以来しばらく遠のいていた、人々の関心が近年再び観光へと向かいつつあります。
 そこで今回、九州産業大学観光産業学科千相哲教授をお招きし、『観光勉強会』を開催します。
 観光について、それぞれの現状、問題点について気軽に相談できる場になればと考えています。
 勉強会後は、懇親会等も開催する予定ですので、お気軽にご参加ください。

●講師
 九州産業大学観光産業学科教授 千相哲氏
 主に観光開発、地域開発、ボーダー・ツーリズム研究に従事。

●日時
 10月31日(金)
 18:30クA群0:30 勉強会
 20:30クA掘   〆・堂・

●会場
 ク東C茲・優奪伐餤勅次・
   福岡県福岡市博多区中洲中島町3-8 福岡パールビル8F
   ※会場の都合上、先着20名までとさせていただきます。
●参加費無料
●お問い合わせ先:株よかネット(原、山辺) 
TEL:092-283-2121 E-mail:harakei@yokanet.com

日曜日に、ベロタクシーを運転してきました。

今回参加したのは、「博多情緒めぐり」というまちあるきイベントです。
そのコースの一つとして「ベロタクシーに乗って走る博多海物語コース」があって、櫛田神社→住吉神社→東長寺→ベイサイド→明治通り周辺の菓子屋
といったスポットを回りました。
このコース、一周するのに2時間半かかるんですが、それを一日二回走ります。
日頃怠けている僕にとっては結構ヘビーです。
しかも都会を走るのは初めて。
さらに自転車に乗ること自体、結構久しぶりでして、一抹の不安はありながらも「電動アシストを使いまくれば何とかなるかな」なんて考えていたんです。


そして朝9時に現場に集合すると、なんと電動アシストがついてないではありませんか!!
バッテリーのメンテも大変だし、重いから取ったんだと…。
ドライバーの皆さんは日頃鍛錬しているから必要ないんでしょうが、僕は素人ですよ!
基本楽天的な僕でも、これにはかなり引いた(笑)


「無理です」と言おうかとも思ったけど、もう一日中予約で一杯になってしまっているので、後には引けず。
先頭を走るベテランドライバーのハギさんに「手加減してください、お願いします」と泣きごとを言ってから出発しました。
コースの最後の方は、お客さんに「徒歩の……方が……早い……ですねぇ」なんて自虐的なコメントを息も絶え絶えに言いながら本当に限界間際。
走り終わると汗だくでした。
「いざとなったらお客さんに押してもらうしかないか…」と思っていたのですが、何とかついて行くことができました


ベロタクシーの車体は120クA訓30㎏。
乗員は僕とお客さん二人の合計三人で、大体170クA訓80㎏なので、合計300㎏です。
これを人力のみで5時間近く漕ぐ。
その結果、予想通りの筋肉痛。
ですが、お客さんの評判は上々でした。
イベントの事務局曰く「ドライバーさんたちの対応も、コースも最高でした。」って言われたらしい。
頑張ったかいもあるってもんです。
しばらくリハビリします。

西日本新聞朝刊 2008年10月12日
「博多情緒めぐり」始まる ベロタクシーが初登場 普段と違う目線で楽しむ 福岡市

 秋の博多部の街歩きを楽しんでもらうキャンペーン「博多情緒めぐり」が11日、始まった。3年目の今年は、屋根付き三輪車「ベロタクシー」に乗る散策コースが初登場。秋空の下、20人の参加者は早速、延べ10台に分乗して楽しんだ。

 ベロタクシーのコースは「海物語」がテーマ。櫛田神社を出発し、鎌倉時代には海岸線だったという住吉神社や東長寺、ベイサイドプレイスなどを、ガイドの説明を聞きながら2時間余でゆっくり回る。母親と参加した会社員石坂明子さん(34)=篠栗町=は「乗るのは初めて。普段と違った目線で博多の魅力を見つけたい」と乗り込んだ。

 キャンペーンは11月16日まで。今月23日以降に順次始まるほかの8コースはいずれも徒歩で、「黒田如水、長政の菩提(ぼだい)寺」など多彩なテーマが設定されている。

8-10-11.jpg櫛田神社とベロタクシー


8-10-12.jpg雨が降ってて、汗が冷えて寒かったです


8-10-13.jpg貧弱ドライバー

週末は家族3人で湯布院に行ってきました。
今回泊まったのは親戚が努めている企業の保養所で、一泊一人1000円で泊まらせてもらいました。
2潤オ3家族で泊まるのがちょうど良いくらいの広さで、由布岳と湯布院盆地を望むなかなかのロケーション。

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食事はもちろん付いていないので、湯布院インターを降りたところの道の駅で豊後黒豚を買い、由布院駅近くにあるJAの直売所でどんこ椎茸と春菊を買い込み、鍋にして食べました。
ポン酢は馬路村のポン酢を家から持ち込みです。
椎茸は、肉厚で香りが良く、最高に美味しかった。
椎茸を網焼きし、かぼすと塩を振ってかぶりつく。しあわせ。


次の日は、湯の坪街道をちょいと散歩。
ちょうど、JR九州ウォーキングが開催されていたので、中高年の夫婦や女性グループが多かったようです。
昼食は街道から少しはずれたところにある「花野そば」へ。
昨年からうちの会社が由布市の景観計画の仕事をしていて、センパイがしょっちゅう湯布院に行っているので、良いお店をいくつか聞いていたのでした。
ここは湯布院の有名旅館、「玉の湯」の元料理長が出したお店で、細打ちのおそばです。
出汁が上品で、おそばも歯ごたえが良く、こりゃオススメですぞ。


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ところで、この湯の坪街道沿いのお店は “湯布院外資本”が多く、大きな看板や派手な色の建物が建ち、街なみの乱れが指摘されています。そのことも関係しているのか、観光客の入込は平成15年の400万人をピークに微減しているようです。
湯布院の観光地づくりの軌跡は、中谷健太郎さんら数人のリーダーが牽引してきたという話を聞くことがあります。
今年、その次の世代のリーダーの方々が中心となって湯の坪街道沿いの景観のルールがつくられ、市全体の景観基本計画を現在策定中とのことですが、景観の保全・誘導をきっかけとして今後湯布院のまちがどう変化していくのか、観光客の動向はどうなるのか、注目です。

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鮨屋台からの帰りがけ、国道495号沿いにある道の駅むなかたに行ってきました。

ここは4月半ばにオープンしたばかり。木造平屋建てで、敷地面積約13,700㎡。
市商工会と観光協会、農協、漁協等が出資した「まちづくり宗像」という会社が運営していて、新聞によると、国と市が約6億5000万円を投じて整備したそうな。

噂では「ものすごい客数」だと聞いていたが、実際に行ってみると、福岡方面から495号を通って道の駅むなかたに向かう車列は大渋滞。30分くらいはノロノロ運転が続いたでしょうか。

やっとこさ中に入ると、案の定スゴイ人の数。レジが6台あり、買い物客がカートに品物を乗せて移動するさまは、まるでスーパーマーケットのよう。午後3時という少し遅めの時間に行ったせいか、棚はスッカラカンで、醤油やみそなどの加工品やお菓子の他は、キャベツやタマネギといった重量野菜しかない。葉物はみごとに売れてました。

続いて魚コーナーに移ると、魚売り場の面積は広く、全体の約3割くらいはあったでしょうか。でも、ここもメカブ以外はほとんど売り切れ、棚はスッカラカン。魚は買えませんでしたが、魚の加工コーナーがあって、買った魚を3枚におろしてくれる。
ちなみに肉はあんまり普通のスーパーと変わらんような肉が売ってるせいか、けっこう残ってました。

オープン効果もあって、本当にびっくりするくらいの大人気です。休日は特に、午前中に行くべきだと痛感。レジのおばちゃん曰く、多いときはレジ通過で3000人、一日約10,000人の入り込み客があるそうな。売り上げは平均500万円らしい。ものすごい売れ行きです。

施設的には、観光情報コーナーに案内員が2名、モニターやタッチパネル等があり、充実してると思いましたが、あまりの来客の多さにマップやパンフレットを切らしており、入手できず。

直売所に併設したレストランは、地元企業20社程で共同出資した「株式会社玄洋むなかた」が運営しているそうですが、既に品切れで、閉店状態。巷の道の駅併設のレストランは地元料理のバイキングが多いなか、ここは魚の煮付けなど、小皿料理を一品売りしています。

とにかく人が多く、予想以上の来客でテンヤワンヤって感じ。生産者の追加募集を行うかどうか、考えどころでしょうが、オープン特需が過ぎてからどうなるか見物です。今度は平日行ってみよう。


8-4-36.jpg木造平屋の建物。


8-4-37.jpg品物は無いのに人は多い。


8-4-38.jpg施設レイアウト。


8-4-39.jpg閉店ガラガラ。


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この後、同じ495号沿いの直売所「あんずの里」にも行ったけど、ここも品物はほとんど無し。
相乗効果なのか…。

今日は、前々から是非参加したいと思っていた「イデア塾」へ出席。

 今回で11回目だそうで、ゲストはアレックス・カーさん。アレックス・カーさんと言えば、日本人よりも圧倒的に日本の文化・美に詳しい東洋文化研究者。現在は、京都の古民家の再生事業も手がけておられます。情熱大陸にも取り上げられていたそうですね(僕は見逃しましたが…)。

 会場は博多区冷泉にある旅館「鹿島本館」。大正~昭和初期に建てられたそうで、この建物がまた素晴らしかったです。

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講演のテーマは「美しい日本を次の世代に」ということで、以下、アレックス・カーさんのお話


 自分が初めて日本に来たときは、美しい山、緑、霧、民家、田畑など、夢の世界のような光景が広がっていたが、公共工事や護岸工事で美しい自然は失われ、アスファルト、コンクリート、電線だらけの醜い景観になってしまっている。

 欧米では、地域独自の文化や景観を損なうような工事に対して、必ず住民が反対する。住民が責任と誇りを持って残してきた。しかし、日本人は学者・マスコミ・住民、皆が声を上げることが少ない。なぜ反対しないのか、不思議に思う。

 少し前は、日本に失望していたが、日本にはまだ美しいものが残っており、これをなんとか守っていこうと思っている。

 日本の田舎を救うには観光しかないと思っている。ただ補助金を入れてカタチを残すだけではダメで、それを残し、受け継ぐプロセスがビジネスとして成り立つことが大事。
 
 京都の町家の再生も、ビジネスとして取り組んでいる。町家を修復した後、どう使っていくかというプランが重要。観光には計り知れないパワーがある。
 
 自分の住んでいる地域に無関心ではどうしようもない。愛着を持ち、変なものが造られることに対して「嫌だ」という思いを持つことが必要。


 講演会では、アレックスさんが美しいと思う景観・醜いと思う景観や、再生した古民家などの写真を見せて頂きながら進められました。特に、東洋美術の収集家、書家としても有名なアレックスさんが手がけた古民家は、インテリアや照明の使い方、美術品のレイアウトがとってもお洒落でした。全世界から宿泊客が訪れているそうです。

 色々な地域を回っていると、古い建物で、価値がある建物だったのにもかかわらず、維持していくことができなかった、開発の圧力がかかったなどの理由で、取り壊されたり、朽ちていくケースが本当にたくさんあります。文化財指定されるくらいのレベルだったり、建物の価値を周辺の人々が認め、何とか残そうという気運が盛り上がった場合は様々な支援策があるけれど、その動きが起きなかったばあいは、個人の財産ではどうにもできず、やむなく手放す・取り壊さざるを得ないというのが現状。
 
 僕が大好きな熊本の上乃裏通りには、古い建物を活かしたお洒落な飲食店が建ち並びますが、熊本には山野潤一さんという方がおられたので、あんなにステキな通りが生まれたんだと思います。もし山野さんのような方がいなかったら、あのお洒落な店舗のもとになった建物は、多分取り壊されていたんじゃないかな…。

 いま関わっている仕事で、各地域の文化資源をどう残し、活用するかという研究をしている最中なので、モチベーションの部分で非常に刺激になった講演会でした。それと、イデア塾の井手さんの司会がとってもお上手なことにも感心しきりでした。


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 4月10日は、佐賀市南部(久保田町・川副町・東与賀町)に視察に行ってきた。

 前日の勉強会の打ち上げで1時までシコタマ飲んでたので、若干二日酔い気味のまま、まずは久保田町の窓乃梅酒造へ。ここは創業元禄元年(1688年)と、佐賀県で最も古い造り酒屋。案内していただいた古賀社長によると、佐賀県は九州の中では日本酒の消費が多い県なのだが、最近は焼酎に押されてきて、消費量が落ちているという話だった。窓乃梅酒造でも焼酎の売り上げが日本酒を上回り、木樽で熟成させた焼酎や蒸留方法にこだわった焼酎など様々な企画を打ち出していた。

 ただその一方で、江戸時代からの製法を代々の杜氏が伝承していく仕組みがあり、製造できる量は少なくても当時の製法と設備で酒を造り続けているということに感心した。社長曰く、「一度やめると後に伝わらない」。

 そして、視察後は、お楽しみの試飲。二日酔いの僕には適度な迎え酒になり、完全復活!


8-4-10.jpg 8-4-11.jpg 昼食は有明海料理のお店「むつごろう亭 丸善」へ。大将自ら漁に出て獲った有明海の珍味をリーズナブルな値段で食べさせてくれる。写真は日替わり定食1000円。この日のおかずはコノシロ・タイラギの刺身、南蛮漬けなど。コノシロの刺身は初めて食べた。


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 そしてその後、東与賀町の「干潟よか公園」へ。この公園周辺にはシチメンソウという珍しい一年草が生息していて、11月頃には真っ赤に色づくそうです。

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8-4-14.jpg ただこの公園、管理がすごく厳しい!「○○禁止」というメッセージがクルクルと回る風車。


8-4-15.jpgンとソとリは似てるから、しょうがないよね。
シチメソソウオソグチ


4月9日、第1回観光勉強会を開催しました。
 講師は立教大学観光学部村上和夫教授で、参加者は自治体職員やメディア関係者等17名でした。会場の都合上、狭い会議室なので定員は15名だったのですが、すし詰め状態?で熱気のある勉強会になりました。

 村上教授は観光客の求めている文化的な価値や、観光事業のイノベーション、情報発信やブランディングについて研究されており、第1回のテーマは、『いまの「観光」をどのように理解したらよいか』。ということで、「消費者が観光を通じて買いたいものは何なのか」、「パターン化した観光ビジネスの功罪と、それをどのように脱却するか」といった内容を話して頂きました。

以下、お話の抜粋です。


 消費者が観光を通じて買いたいものは、「自分の暮らしとはまったく違った非日常的なもの」というよりも、「自分の日常とは違った観光地の異日常」であり、日常生活において「持っているか(経験したか)」「持っていないか(経験していないか)」を競う体験を消費させる。

 例えば九州各地で開催されているひなまつりについて、お雛様はどこの家庭にでもあるもので、珍しいものではない。自分の家のお雛様と、観光地のひなまつりの間にある差異は「お雛様がたくさん飾ってある」ということであり、観光客はその差異を買っている。

 また、人は直売施設で「新鮮で美味しいものを買ったという経験や満足感」に対して対価を支払っており、商店街・朝市観光では「自分の暮らしとは異なる現地の人の暮らしに触れる体験」を買っている。

 観光地側は、「観光地の普段の暮らし」をどう見せ、「観光客の普段の暮らし」との差異をどう伝えていくかがポイントになる。

 商品やサービスがパターン化するメリットとして、「明確な単位を表現できる」「明確な価値(価格)を表現できる」「ブランド構築の第一歩」といったことが挙げられる

 デメリットとしては、「わかりやすい・まねされやすい」「市場規模が大きくなり、競争になる」「流行がおこり、償却期間が短くなる」などがある。

 観光の専門用語に「モジュール」という言葉があり、例えばツアーの中の各行程、食事のメニューのように、入れ替え可能で部品のような共通性を持つ要素のことを「モジュール」という。フレームのもとで、旅程や楽しみ方などのモジュールを確定する。

 観光がパターン化した場合、組み合わせの相性や効果を考えながら、既存のフレームのもとでモジュールを入れ替え、観光の枠組みを再構成することで、コモディティ化から脱却できる可能性がある。

 村上先生のお話の中であった「観光地の日常を見せる」ということや、「既存の枠組みのもとでモジュールを入れ替える」というのは、観光地側にとって比較的実現しやすく、コストもかからず、取り組みやすいため、これからの観光計画にとって非常に大事なポイントになるのではないかという気がしました。ただ、そこで問われるのは観光地の日常の楽しみ方やモジュールの組み合わせの伝え方・センスをどう磨くかということだと思います。それについて先生は、「女性誌や専門誌、少し高級な生活誌の記事と広告の組み合わせのセンスやパターンから学んでいる」という回答があった。少し恥ずかしいけれども、女性誌売り場にも足を運ぶか…。

 観光は、都市・地域の魅力や商品を評価し、創り出し、情報発信して人を呼び、楽しんでもらうという幅広い活動に関わり、その効果が波及する産業は飲食・宿泊・交通・サービス・製造・農林漁業などなど相当に広いため、非常に学びがいのある分野だと思います。
 また、国交省が「観光圏」という言葉を打ち出し、九州や東北では圏域をまたいだ観光客誘致・宣伝が行われているなど、広域観光の重要性が高まっています。この勉強会が、自治体職員のネットワークづくりの場になればいいなと思っています。また、次回は観光地の革新の担い手・組織づくりについてお話していただく予定ですので、事業者の方々にもお声掛けをしたいと思っています。

第1回テーマ
【いまの「観光」を、どのように理解したらよいか】

・消費者が観光を通じて買いたいものとは
・観光地にとって、パターン化した観光の功罪とは
・観光地で「革新」が遅れやすい理由とは

 政府に「観光庁」ができ、各自治体でも観光施策の重要性が高まっています。リゾート開発の時代以来しばらく遠のいていた、人々の関心が近年再び観光へと向かいつつあります。
 そこで今回、観光地づくりのノウハウにお詳しい立教大学観光学部村上教授をお招きし、『観光勉強会』を開催します。
 村上教授には、現在の観光客が求める新しい観光の動き、国内観光地が抱えるパターン化の問題、少子高齢化など地域の課題と観光商品づくりと言った話題を説明していただきます。行政の観光担当者、事業者がそれぞれの現状、問題点について気軽に相談できる、ネットワークづくりの場になればと考えています。
 勉強会後は、懇親会等も開催する予定ですので、お気軽にご参加ください。

●講師
立教大学観光学部教授 村上和夫氏

1952年生まれ。立教大学観光学科卒、同大学院修士課程修了。
萩女子短大助教授、横浜商科大教授などを経て、1996年から立教大学教授。
日本観光研究学会常務理事。
九州の観光地についての造詣も深く、現在佐賀市の観光振興に関わっている。

●日時
 4月9日(水)18:30~20:30 勉強会
         20:30~      懇親会

●会場
 福岡県福岡市博多区中洲中島町3-8
 福岡パールビル8F㈱よかネット会議室
 ※会場室の都合上、先着20名までとさせていただきます。

●参加費無料
 参加ご希望の方は、
 FAX:092-283-2128 ㈱よかネット(担当:原)
 E-mail:harakei@yokanet.com まで。
 ↓勉強会案内(PDF)
http://7.dtiblog.com/h/haraksk/file/20080327082307.pdf

 佐賀に春の訪れを告げるイベントの「佐賀城下ひなまつり」に今年も行ってきた。今年のひなまつりの目的は、新しい観光キャラクターの「俵マイちゃん」を見に行くことと、おにぎりカフェでの食事。

●新しい佐賀観光のキャラクター「マイちゃん」
 マイちゃんは、ソフトボールが得意で、男子顔負けに元気な小学校5年生の女の子。トレーニングのしすぎで太くなりすぎた太ももが悩み。
 これらのキャラクターは、佐賀市の観光振興戦略プラン策定委員である金子美代子さんがコンセプトや物語づくり、デザイン等のコーディネートを行い、約1年間かけて作成したもの。デザインは、昨年夏の甲子園における劇的な優勝が記憶に新しい佐賀北高校の生徒が原案をつくり、佐賀市の元気さ、明るさを伝えていくキャラクターとして作成された。ひなまつりのメイン会場の一つでもある旧古賀銀行の一画に市内の人形作家の先生が製作した人形を設置し、晴れてお披露目となった。人形にすると、絵とはまたひと味違った柔らかさ素朴さが前面に出て、さらに親しみやすくなったように感じる。

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中央がマイちゃん。

左は同級生のみちる君。

右はおじいちゃんの徳治さん。


 

 

 

 

 

 

●和の雰囲気がある街なみには和の小物がよく似合う
 古賀銀行の道路を挟んで反対側では、馬場家というところで「和の暮らし展」が開かれていた。ここでは、佐賀の伝統工芸「名尾和紙」を使ったランプシェードや、着物や和紙を利用したエコバッグなど、和のテイストにあふれる商品を展示・販売している。既存の地域資源を組み合わせることで付加価値を創り出し、ローコストで取り組みやすい商品開発を実現している。

8-3-5.jpg軒先にも和の小物が展示されている。


8-3-6.jpg和紙で作られた小物。落ち着いた色合いと、和紙ならではのやさしい触感。


8-3-7.jpg佐賀の伝統工芸“鍋島緞通”の展示。


8-3-8.jpg佐賀錦の実演。製作過程を見ると、非常に細やかな作業であると実感できる。


 

 

 

 

 

 

 

 

●地元の“おばちゃん”がつくった、地域自慢の食を楽しむこともできる
 昼食はおにぎりカフェへ。おにぎりカフェでは、ひなまつり期間中の土日・祝日限定で開催され、各地域のこだわりの食材を使って地元の主婦や生産者が作った料理が週変わりで提供されている。この日は、大和松梅地区の料理をいただいた。メニューは地元の松梅米や古代米を使ったおにぎりに、特産の刺身コンニャク、里芋コロッケなど。地元の加工グループの方が作っているのだが、使われている素材の味がしっかりとして美味い。箸置きには生花が使われてあったり、普段から料理を提供しているお店かのような盛りつけだった。おにぎりカフェは、生産者が消費者に対して直接おもてなしをする研修の場、消費者が合併した各地の食や人を知る場という役割があるが、この日僕が行ったときはお客さんが10組以上待っており、評判も上々のようだった。


8-3-9.jpgお米自体が甘くて美味しい。


 

 

 

 

 

 

 

 

●佐賀城下ひなまつりは、市の観光戦略の実験の場でもある
 佐賀市の観光は、平成19~21年の3年間の観光計画となる佐賀市観光振興戦略プランを策定した委員の方が、キャラクター作成のコーディネートや、和の商品開発のアイデア出しを行っており、おにぎりカフェについても、策定委員の方々が地元の主婦や生産者の人たちに参加を呼びかけて展開している。そのため、佐賀観光のネライを見据えながら、方向性がぶれず、実行力のある計画になっている。

●大量分散型と、街なか一体型のひなまつり
 今年は、人吉球磨のひなまつりにも行った。この地域でひなまつりが始まったきっかけは、専徳寺の住職が娘のために集めたお雛様を近所の人に公開し始めたことであり、見に来たお客さんの喜ぶ顔を見るのが嬉しくて、以来40年間集めつづけた結果、今ではその数3000体にのぼるという。そのいきさつは、会場内で住職の奥様が話してくれた。お寺の近所には、地元の人が地域の農産物を持ち寄った仮店舗も出ていて、一人の住職の娘に対する思いが地域に活気を創り出しているという感じがした。一方、神城文化の森は、全国各地のお雛様や和人形を4階建ての天守閣に設置するという、「お雛様のテーマパーク」といった様相だった。ただ、専徳寺や神城文化の森など、一つ一つのスポットに相当な数のお雛様が飾ってある。鍛冶屋町など、街なかも見に行ったが、街の盛り上がりは佐賀の方が盛り上がっているように感じた。また、人吉球磨のひなまつりは、各会場どうしが車で約10分ほどの距離があるため、歩いて見て回ることは難しい。

 佐賀城下ひなまつりは、長崎街道周辺を中心としたエリア(直径1キロほどの範囲)が会場となっており、歩いて見て回るのに丁度いい。会場周辺の多くの商店の店先や普通の民家の軒先にぼんぼりを飾ったり、のぼりをたてている。また、各戸が自慢のお雛様を思い思いのスタイルで飾り、足を休めるベンチを設置してお茶を出したり、ワゴンを出してモノを売ったりしている。街を歩くと、地域の人達自身がひなまつりを楽しんでいる雰囲気が感じられる。高齢のボランティアガイドの方々がスタスタと歩きながら観光客に説明している姿、焼きたてのお菓子をほおばる地元の子供たち、着物を着て歩く若者など、地元の人と観光客が混然としながら、全員がこの季節のイベントを楽しんでいる。その結果、ひなまつり会場周辺の街なか全体から賑わいや活気が感じられる。

8-3-10.jpg佐賀城下ひなまつり会場である、旧長崎街道沿いの風景。


8-3-11.jpgできたての丸ぼうろは大人気。熱々で柔らかく、美味しい。一度ご賞味あれ。


8-3-12.jpg大名行列?


8-3-13.jpgひょっとこに微笑み返す子ども。ふっと心が安らぐ。


8-3-14.jpg丸ぼうろをほおばる子ども達。


 

 

 

 

 

 

 

 

●各地域毎、年毎の違いを楽しむ
 この時期、九州各地の観光地ではひなまつりが開催され、華やいだ雰囲気が広がる。ひなまつり発祥の地と言われる日田は今年で24回目、人吉球磨は11回目、佐賀城下ひなまつりは8回目の開催ということで、ひなまつりが九州における初春の風物詩となっている。先日、ある方から「この時期、東北は雪で埋もれていることを考えれば、ひなまつりは九州の強みを活かしたイベントだ」といったお話を聞いた。
 各地域のひなまつりは、お雛様自体の違いもあるが、演出の仕方や地域参加の方法など、地域によって少しずつ差がある。また、それぞれのひなまつりの中でも、毎回少しづつ違った企画や商品を提供していくための地元の方々の努力や思いは、端で見ていて相当なものだと感じる。各地のひなまつりの違いや、毎年の変化をみつけながら、ひなまつりを目や口など五感で楽しんでみてはいかがでしょうか。

日曜日のネタ。
小旅行二日目はひなまつり巡り。
東北や北海道が雪に埋もれている2月下旬~3月、九州ではひなまつりが各地で開催され、
春の到来を告げる定番イベントとなりつつあります。
今回は人吉球磨のひなまつりをチェックしに行ってきました。


●神城文化の森

まずは球磨郡錦町にある神城文化の森へ。

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丘の上に、レストラン、家族風呂、昭和のポスター館、アンティーク、焼酎館、茅葺きの里など、いろんな施設がてんこ盛り。
ここまで統一感がない施設が集まっているのも珍しいのでは?


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天守閣まである。

天守閣の中にお雛様など、ひな人形が

1万体展示してあります。

 

 

 

 

 

 

 

8-2-21.jpgなかには、こんな恐い人形も…。


 

 

 

 

 

 

 

 

●専徳寺
次に向かったのは、専徳寺。
人吉球磨のひなまつり発祥の場所。
40年前、ここの住職が愛娘のためにおひなさまを飾ったところ、それを近所の人が見に来るようになった。
住職は、みんなが喜ぶ姿を見るのが嬉しくて、おひなさまをどんどん集め、結局人形は3千体にもなった。
今ではそれを目当てに人が集まり、地域一帯でひなまつりが開催されるようになったそうです。
回りには、特産品を売る屋台も出ていました。
住職一人の行動が人や地域を動かし、周辺にお金が落ちています。

8-2-22.jpgこの家のおかあさん?が、すっごく楽しそうに説明してくれた。
いたって普通の民家に、おひなさまが飾られています。
近所の家に、「お宅のおひなさま、みせてください」といって上がらせてもらうような感じ。


 

 

 

 

 

 

 

●鍛冶屋町
続いて、人吉市の中心市街地に移動し、鍛冶屋町界隈を散策。
鍛冶屋町通りは、1100年頃の昔から、鍛冶屋が軒を連ねていた通り。

8-2-23.jpg通り沿いの店舗の軒先にもおひなさまが飾られ、町の賑わいを演出しています。


8-2-24.jpg裏通りはこんな感じ。
なんか、とっても懐かしい雰囲気。

今週末は、いつもお世話になっている観光のM先生が九州に来られるということで、温泉マニアの某市役所H氏、うちの上司Yさん、僕の4人で福岡県宮若市視察→基山のうどん→熊本県球磨郡あさぎり町→人吉市という行程での1泊2日の小旅行に出かけた。

福岡市からあさぎり町までは車で約3時間。
球磨盆地にあり、山に囲まれた中に平地が広がる。
まずはくま川鉄道「おかどめ幸福駅」にて、愛甲町長ご夫妻のお出迎え。
娘さんを知ってる(笑)のだが、お母さんとそっくりだった!
テレビで話題?のヨン・半様のグッズもあります。
ヨン・半様は、恐らく町一番の有名人。

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この日は町長の案内で町を見てまわった。
幹線沿いは、全国チェーンのスーパーやパチンコ店が立地していて、商店街も少しさびしい感じだったが、細い路地に入ると、梅やつばきが咲き乱れ、垣根がきちんと整えられ、昔ながらの町なみが残るとっても雰囲気のいい通りが広がっていた。

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農家民宿の「てっちゃん」の家を覗きに行くと、フルーツトマトを分けてくれた。
これ、本当に美味しかった。すっごく甘い!農薬を使ってないので、収穫したトマトを洗わずに食べることができる。このトマト、福岡あたりで売ってくれませんか?

その後、駅前の開発予定地、直売所や温泉、史跡なんかを見て回った後、みんなでお食事に。
町長の日々の仕事の話や、あさぎり町に対する思いを聞いた。大手家電メーカー勤務の後、町長選挙に立候補されたので、民間企業の視点・経験を行政に活かそうとなされている。
定年後の悠々自適の生活を選ばず、いばらの道(?)に進まれた町長の言葉は、熱かった!

宿泊は、あさぎり町の農家民宿「后寿慶の森」へ。
まずはハンテンを着て、記念撮影。

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ご夫妻のお人がらが明るく、とっても気さくな方々。
みんなでこたつを囲んで、球磨焼酎と奥さん手作りの“ゆべし(柚餅子)”をいただきながら、夜は更けていく…。
ご主人は、もと法務教官をなされていたそうだが、退職後、農家民宿をやって人とふれあい、会話するのがとっても楽しいとおっしゃっていた。
もてなしてくれる人が楽しんでやっていると、その気持ちがお客さんにも伝わると思う。

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農家民宿には初めて泊まったけど、そこに普段から住んでいる人の日々の暮らしと食が見え、人の温かさに触れることができた。
すっかり、あさぎり町のファンになりました。

夜中、友人と銀座を歩いていると、迷ってしまいまして。

ふと見ると、慶應義塾発祥の地の碑が!
ふうん…けっこう控えめな碑なのですねぇ。

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もう少し歩いてると、目の前に築地市場が!
ということで、深夜12時の築地市場に潜入?してきました。

この時間は、さすがになーんも売ってないねぇ。
冷凍された輸入ものやら加工品が搬入される時間らしく、業者の人が慌ただしく動いてる。
リフトやカートが走り回ってる。
テレビでよく見る、威勢がよくて活気のある“オモテの築地”と違って、
黙々と働く、準備中の“ウラ築地”って感じでした。
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佐賀城下ひなまつりのCMが完成したそうなので、ご紹介です。
皆さん、是非足を運んでみてください!

今年のひなまつりでは、佐賀観光の新しいキャラクターもデビューします。
名前は「俵マイちゃん」。
佐賀城下ひなまつりやバルーンフェスタなどのイベント時に主に使用し、
佐賀の明るさ、元気の良さ、健康さ、ねばり強さなどを伝えていくキャラクターです。

マイちゃんの他に、佐賀の歴史に裏打ちされた“本物”の文化、和の魅力、
ゆっくりした雰囲気などを主に中高年の女性向けに発信するキャラクターも
現在作成中です。
完成したら、またご紹介します。

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佐賀城下ひなまつり(佐賀市HP)

夜は、佐賀市富士町の古湯温泉にある「旅館大和屋」にて、
御食事をいただく。
この旅館は、黒川温泉のドン、新明館社長の後藤哲也氏の
アドバイスのもと、改装したばかり。
改装後、旅番組にも取り上げられたせいか、回転率は上昇中
なんだそうです。
料理はボリュームがあって、なおかつ美味い!
この後別の仕事があったので、お酒を飲めなかったのが残念…。

温泉は、源泉36℃の微温湯。
六尺の酒樽でつくられたお風呂もある。
しっぽりとして、いい雰囲気です。

料理も温泉も堪能しましたが、何より、若旦那の勝也さんを
はじめとした、大和屋さんの皆さんのおもてなしが最高でした。
勝也さんの趣味の城ともいうべき焼酎バーにて、
古湯温泉にかける勝也さんの熱い思いを聞き、
村上先生のお話を聞きながら、夜は更けていったのでした。


8-1-10.jpg黒川温泉風に雑木が植えてあって、外壁は黒と黄土色で統一。


8-1-11.jpg左奥は三瀬鶏の鍋。正面奥は主人手づくりの刺身コンニャク


8-1-13.jpgコイの洗いと茶碗蒸し


8-1-14.jpg鮎の塩焼きとがめ煮


8-1-15.jpg佐賀牛の石焼き。肉うまし。


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ご飯とコイコク。この後、ナスの田楽と、

デザートも付いてきた。


8-1-17.jpg中庭に面した樽風呂。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで12,000円。
サービスの割に、お財布に優しい!

昨日は、佐賀市観光の仕事で、村上先生、
佐賀市観光文化課の職員の方々と、佐賀市北部の視察に同行。

その中で面白かったのは、「徐福長寿館薬用植物園」。
ここは、金立サービスエリアに隣接した施設。
金立SAは九州で唯一のハイウェイオアシスなので、
SAを出ずに、公園や施設を利用できます。
施設内で、薬用植物・薬草茶についてのお話を聞いたり、
試食・試飲もできますよ[emoji:e-68]

8-1-8.jpgシロバナヤマアジサイのお茶。ほのかに甘い。


8-1-9.jpg特に、中高年の女性に評判がいいそうです。

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