March 2010Archive

昨年度は早稲田佐賀中学校・高等学校の基本構想づくりに結構な時間を注ぎ込んだのですが、
この学校がいよいよ4月に開校です。
中学校の入学志願者は911名(7.59倍)、高校生の入学志願者は550名(4.58倍)だったそうです。


この業務の中で、九州内の学習塾に通学する生徒2500名を対象にアンケートを実施し、
その結果から、入学志願者は中高ともに1000名程度が期待できると大学側に報告したのですが、、、。
高校生の志願者が思ったより少なかったですね。


男子生徒に関しては九州ではラ・サールと久留米附設の牙城を崩すことは容易ではなく、
競合は青雲になるのでしょうが、青雲は中学の志願倍率が3.4倍、高校が5.8倍だったそうです。
志願者倍率は一勝一敗。
女子生徒については最近福岡市近郊の学校で優秀な生徒の奪い合いが激化してますねー。
我が母校の泰星学園も男女共学になるそうですし。


福岡市天神から早稲田佐賀のキャンパスまでは、高速バスを使って約1時間。ちょっと遠い。
寮もあるのですが、娘を持つ父親の心情として中学校から外に出すというのは、
少し心配&寂しいというのが正直な気持ちです。


いずれにしましても、早稲田佐賀中学校・高等学校から次代を担う人材が輩出されることを願っております。


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 昨年10月から佐賀県情報課からの委託をうけ、佐賀市富士町において「情報化ビレッジ形成プロジェクト」のプロジェクト管理を担当している。

富士町は福岡の中心部から車で1時間、その面積の8割が森林であり、レタスやプッチーナをはじめとした農産物や、古湯・熊の川温泉という泉質の良い温泉がある。

H21年の人口は約4500人であるが、減少傾向にあり、今後少子高齢化が進展すると予想される地域である。また、人口の減少に伴い事業所数も減少している。通信環境はH22年3月現在において、町内の一部の拠点施設を除いてブロードバンド環境が整備されておらず、自宅でのインターネット利用率は37%と県平均の45%を下回る状況である。その富士町において、今年度中にブロードバンドが整備され、今後は地域資源のインターネットでの情報発信や、諸問題の情報通信技術(ICT)の活用による解決が可能になる。

そこで、本プロジェクトにおいて、佐賀県は地域住民の方々の①ICT利活用能力の向上、②富士町のインターネット上の玄関口となるようなポータルサイトの構築、③新たな特産品開発、の3つを大きな柱として、地域住民の方々の所得向上や交流人口の拡大を目標に事業を推進している。

プロジェクトは10社1大学からなり、事業期間は最長で平成23年度末まで。それまでに「富士町民の暮らしの豊かさを向上すること」「継続できる運営体制を構築すること」が我々に課せられた課題である。現在既に4名を雇用しており、ともに富士町内を駆け回っている。

 

●地方都市の活力回復に向け、韓国は「情報化村事業」を選択した

昨今、全国各地でこうした「ICTを導入した地域づくり」が展開されているが、韓国も同様の状況にある。ご存じのように韓国はソウル、釜山に人口が集中しており、ソウル市,仁川市と京畿道を合わせた首都圏人口は全国人口の約5割を占めており、1960年代以降から地方の人口が都市部に流入し続けた結果、地方都市においては日本以上に高齢化が進んでいる。そのような状況の打開策の一つとして、韓国政府は「情報化村事業」に取り組んでいる。

具体的には、2002年より大韓民国行政安全部(日本の総務省にあたる)が中心となって、政府の認定を受けた「情報化村」において、インターネット利用環境、パソコン配布、村の情報センター建設などインターネットの利用基盤を提供している。そして、各情報化村のHPを作成し、それらを束ねたポータルサイトを国が運営している。これは、国営の楽天市場の様なイメージであり、通販や観光の申込が可能である。

20102月現在約370の情報化村が認定されており、認定を希望する村は事業計画を国へ提出し、認められると上記支援策の費用として日本円で約3千万の予算が与えられ、情報センター建設、地域住民へのPCの提供、webサイト、ショッピングサイト構築等の事業を行う。

情報化村事業の推進は、「情報化村事業団」という政府の外郭団体が担っている。この事業団の方々は、情報化村として採択された地域に対してwebサイト構築、体験観光商品の作成等についてのアドバイスを行う。そして、実際に現場で情報化村事業の各メニューを実施するのは、地元の住民を中心とした委員会である。 

2月の下旬、情報化村事業団の方々と佐賀県情報・業務改革課の廉情報企画監、そして地元富士町の方々とともに韓国を訪れ、楊平(やんぴょん)郡ボリッコゲ村、驪州(よじゅ)郡ひまわり村の2つの情報化村を視察した。


●韓国情報化村事業は、観光振興事業に近い

まず一箇所目にボリッコゲ村に行った。ソウル市内から東へ約1時間30分のところに位置するこの村は、標高が富士町とほぼ同じ。2005 年に情報化村として認定を受け、農村体験ツアー、電子商取引(ネット通販)を中心に成果を上げている。

村には98世帯201名の村民が在住しており、村民の平均年齢が70歳を超える高齢化の中、インターネット利用率は全世帯の70%を超え、情報化村の取り組みへの参加世帯は約6割となっている。体験ツアー商品として14のコースを開発し、現在までに約1万人の参加実績があり、ネットショッピングと合わせて、農業収入が認定前の約20万円から約80万円と4倍、村への来訪者は約100人から約1万人へと大幅に増加している。ここでは体験観光の豆腐作りと餅つきに参加したのだが、村人の笑顔が非常に印象的で、日本と韓国の餅つきの違いで盛り上がるなど、言葉の壁を越えたコミュニケーションが取れた。ボリッコゲ村には4時間ほど滞在し、昼食代(山菜ビビンバ)と体験観光料金あわせて料金は一人4,000円であった。

次に、ボリッコゲ村から南へ約1時間かけて移動し、ひまわり村に向かった。2004 年に情報化村の認定を受けたこの村は、118 世帯289 名が在住しこの内35世帯(30%)が現在情報化村事業に参加している。年間約3万人の観光客が来訪しており、この結果、体験観光の収入は農産物収入の3倍にあたる約3,000万円を稼ぎ出し、村の収入の柱となっている。体験観光は川遊び、畑の作付、田植えなどのコースに人気があるとのこと。情報化村事業収入の10%が情報化基金として村の管理団体に渡され、このお金を使って付帯設備などへの投資を行っている。

体験観光の一つであるイチゴ狩りに参加したのだが、ハウスの中に音楽を流す農法と、環境にやさしい肥料を使い栽培したイチゴは糖度が高く、日本でも滅多に食べることが出来ないような非常に美味しいものであった。


●地域情報化は、人と人とをつなぐ仕事?

これら2箇所に共通していた点は、我々をもてなしてくれた村民の方々が笑顔であふれているということである。「情報化」「ICT」という言葉を聞くと、人の介在を減らし、効率化を進めるようなイメージを持たれがちであるが、重要なことは、人と人との交流を、どうICTで支えていくかということである。韓国の情報化村事業は、村民に対して収益面での効果をもたらしていることに加え、村に賑わい、交流を生み出しているからこそ、施策が9年間継続し、新たな情報化村が続々と誕生しているのだろう。

また、韓国情報化村は、外部人財としての「情報化事業団」と、地域の内部人財により組織された委員会とが上手く機能し、外からの知識・ノウハウの導入と内部の調整とのバランスが取れている点も、一つの要因であるかもしれない。外部の人間が地域に入って地域活性化事業を行う際には、事業目的を説明し理解を得ること、地元側のリーダー・協力者を探すこと等に非常に労力が必要なものと思う。事業団の方によると、成功へのカギは「地元住民の人材育成に積極的に、頻繁に携わること。コツコツと時間をかけて信頼関係を築くことしか方法がない」ということであった。

今回の情報化ビレッジ形成プロジェクトも韓国の情報化事業と同様であり、もちろん所得の向上に寄与できることが継続の大事な要素であるが、忘れてはならないのが、地域住民の方々の生き甲斐、活躍の場を、いかに仕組みとして創り上げるかということであり、インターネットはそのための一つの手段に過ぎない。そういった商売の種や課題は直接人と会い、人と人とを結ばなければ見えてこない。今回のプロジェクトはスタートして半年が経過したが、「情報化ビレッジ形成プロジェクト」における私の仕事の9割は、富士町民と外部人財とをつなぐことや、共通認識を持つための場づくりなど、人間関係に関わることだと思っている。


韓国情報化村事業の概要(情報化村事業説明資料より)

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ボリッコゲ村の情報化センターにて、情報化村事業の説明を受ける。 

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餅つき体験の様子。韓流の餅つきは臼を使わない。

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ボリッコゲ村では、情報化村事業による収益で石積みを整備したとのこと。

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ひまわり村のホームページ。

コンテンツは、体験観光や物産の紹介等。

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ひまわり村にて、情報化村委員長(左端)やイチゴ農家(右端)の方からお話しを聞く。

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