田中森一「反転」

先輩に貸してもらった一冊。

極貧の少年時代から苦学の末に検事となり、検察庁特捜部のエース検事と呼ばれた著者が、バブル期の大物達の弁護士に転じた後、石橋産業手形詐欺事件で有罪判決を受けるまでの激動の半生を記したノンフィクションです。

検事と言えば、警察官や裁判官と並ぶ、正義の体現者。
著者も、正義感に燃える検事であったのに、政府や上層部の意志で真実が曲げられることに嫌気がさして検事をやめた後は、一転、山口組トップやイトマン事件の許永中など犯罪者達の弁護側に回る。
そして、7億円の自家用ヘリでゴルフ場をハシゴし、お車代に1000万円もらって、夜はノーパンしゃぶしゃぶ(懐かしい響き!)といったバブリーな生活を送りますが、検察庁から目の敵にされ、有罪判決を受ける…。
田中氏の人生、浮き沈みが激しすぎます。

ですが、エゴや虚栄、正義や使命感など、ある意味、人間の本質の部分を見てきた人の言葉は重いです。

政治家やヤクザ、企業家など、バブル時代の大物達が実名で語られ、あの異常な時代の雰囲気がリアルに感じられますし、「武勇伝」としても楽しめました。
410ページとなかなかの厚さですが、面白いので一気に読めます。

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