地域文化の掘り起こしと活用

地方都市のS市で、今年度から3年間をかけて市内各地の情報を収集し、地域文化の保存・継承・活用策を考える事業に取り組んでます。

ここ2ヶ月間、4地区でワークショップを2~3回づつ開催し、既存資料を調査しながら、地元の方々に地域に何があるのか、シンボルは何か、それをどう守り、活用していくのかなどについて意見を聞いてきました。
掘り出す情報は特にジャンルにこだわらず、文化財・建造物・人・伝統行事・祭り・景観・食・昔の記憶など、なんでもかんでもあげてもらっています。

ワークショップに参加した住民の方々は、地域に思い入れが強い人が多く、他県から来た“よそ者”である僕らコンサルに、「よそから来た人には僕らの言っていることはわからないだろう」と面と向かって話す人もおられました…。
S市の仕事を担当してまだ今年で3年目ですが、プライベートでも遊びに行ったり、思い入れはあります。しかし、住民の方から見ると、よそ者というの率直な意見なのかもしれません。
地域に入る前には、文献を読み、事前にキーマンにヒアリングを行い、現地踏査、データ調査といったことは最低限しなければならないと思います。
けれども、仕事の依頼主である行政だけでなく、その地域の住民からも信頼されるためには、データを頭に入れるだけでなく、そこの地域にどれだけ入って、どんな活動を行ってきたかという経験・実績が必要になってくるとひしひし感じました。
もっとずけずけ入っていかねば。

ところで、今回ワークショップを行った地区の一つで、市民の方が中心となって地域情報を調査し、ブログに掲載していく活動を始めておられます。この方々は、将来的には全市の歴史的・文化的資源のアーカイブを目指すという大きな目的を持って動いておられます。
少し時間はかかるかもしれませんが、この事業の結果として、市民誰でもが書き込み、充実させていく地域版ウィキのような仕組みをつくることができれば面白いと思っています。

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